昔のドリフを観てるんですが、酔っ払いの視界を再現するために全てのセットを敢えてゆがませて作ってあって最高です。 pic.twitter.com/sB84oZ5JyE
— ボーナム (@spdkm) 2014, 8月 23
電柱もすごい... pic.twitter.com/5Wt4iSRlWj
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ドリフターズによる芸を一般に視聴できる機会としては、「八時だよ、全員集合」と「ドリフの大爆笑」が主なもの。後者は実写における短編劇がほとんどだけど、前者は舞台劇を前提としており、実際各地の大型ステージなどで実演した様子がテレビ放送されたということでも知られている。そのため、各演出も舞台での見せ方が使われており、今から見直すと色々と感嘆させられるものがある。今回指摘されたのもその一つ。
多種多様なドリフのコントのパターンの一つで、加藤茶扮する酔っ払い(しかも典型的なビジュアル)が千鳥足で自宅に戻るところを面白おかしく描いたものんだけど、酔った際の視界のゆがみを第三者、この場合は劇場に居るお客さんに理解してもらえるよう、周囲の造形をすべてゆがませている。これでお客も皆、加藤茶の酔っ払いと同じ疑似体験が出来るという次第。
今なら例えば観客に3D眼鏡をかけさせたり、ARを用いたり、あるいは録画してCG処理をした映像を再生させるなど、もっとシンプルな手法を使うのだろうけど、当時はもっと大胆に、そして確実な方法として周囲の視界そのものを「ゆがんだ形」に固定化させてしまっている。
ドリフの劇が国内に留まらず、海外でも評価を得ているってのは、このような演出の巧みさも一因なんだろうなあ、と改めて感心させられる次第。
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