ネイティブ広告の中の記事型って、なんか今のままだと、広告であることを隠した記事広告というネガティブイメージが定着してしまいそうな気がしてきた。広告表記が分かりにくいメディアが多過ぎて。そんなに、タイトルに[PR]とか入れるのがイヤか。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 8月 27
ここしばらくの間、バズメディアだのバイラルメディアだのキュレーションサービスだのと共に取り上げているネイティブ広告。おぜん立てというか大義名分は「読み手に興味関心を抱かせつつ、従来の広告のように押し付けるようなものではない、それゆえに誘導効果が高いとされる広告の一種」。要は従来の広告のようには見えない、けど非広告の記事では無い広告。記事的なボリュームなり内容を持っているから、普通の薄っぺらな広告と比べて注力集めるし、読み手の抵抗感も低いので、成果率は高くなる。読者を対象に誘導していくマーケティングの一環であり、広告ですらないとのこと。
それ、従来のステルスマーケティングやステルス広告とどこが違うの? マーク某氏なら「違うよ、全然違うよ」と反論するだろうけど。
カテゴリに「広告」 が追加されてるだけとか RT @madarame: ネイティブ広告の中の記事型って、なんか今のままだと、広告であることを隠した記事広告というネガティブイメージが定着してしまいそうな気がしてきた。広告表記が分かりにくいメディアが多過ぎて。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 27
@madarame 「分かんねーよ」だからこそ誤認されて「効果がある」。はじめのうちは。で、広告を売る側は「効果抜群」とはやし立てて高値で売り抜ける。後に残るはより不信を深めた読者たち、と......
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 27
@co_piz 「イヤなのは分かりますけどーそんなに自分たちで制作する"記事型コンテンツ"に自信がないんですかー?」と、メディアに言いたくなっちゃいますかねー。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 8月 27
ネイティブ広告の類型の中でも、記事型がぶっちぎりで広告と分かり辛いように思える。インフィード型とか検索連動型とかECや口コミサイトでのPR枠とかと比べると。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 8月 27
ネイティブ広告の中の記事型を提供するのは、基本的にメディアになると思うんだけど、記事型のネイティブ広告を明確に広告表記しようとしないということは、「自分たちが制作するコンテンツ」に自信がないことの現れなんじゃないかね。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 8月 27
ネイティブ広告の中の記事型をある程度上手くできているサイトは、AppBankだと思う。アプリ紹介の記事としてメディアの特色に「馴染んでいる」し、広告表記がタイトルの最後に[PR]とあり(文頭ではないので若干気が付きにくいが)、記事をシェアする場合も[PR]表記は付く。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 8月 27
ネイティブ広告の中の記事型は、AppBankのような分野特化型メディアなら成り立ちそうかな。広告コンテンツをサイトに「馴染んでいる」(=読者にとって他の記事に近いくらいには読む価値がある、という意味で)ように制作しやすいから。他にも、グルメや美容、映画、BtoBの分野とか。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 8月 27
後半部分で語られている通り、本来「ネイティブ広告」云々ってのは広告扱いすらしちゃあかんと思うのよね。特定のジャンルに特化したサイトやコーナーにおいて、親和性の高い内容のものに関して、「この筋の専門家、経験豊富な人なら、これも読む価値はあるだろう」と思わせるようなもの、しかも出来るならば記事掲載そのものには対価は発生しえないもの。掲載時点で対価が発生してしまうと、その時点でわだかまりが生じてしまうから。「悪く書いたらあかんかなあ」というやつね。
だから書き手が自ら調達、せめて「どのような評価をしても、あるいは評価そのものをしなくても良いので使ってみてください」との約束の上で提供された(しかもその旨を記事上に明記して)商品の紹介、実用レポートとして記事を展開し、その記事に「おお、これは良さげだ」と思った読者が容易にその想いを体現化できるように、商品購入や注文ガイドへのリンクを設定しておく......
......ってあれ。これって商品実践利用型(感想型)レポートサイトの典型的事例じゃん。スイーツ系とか、書籍、漫画系に多いけど。実はすでに、ベストの形の広告ってのが出来ていた? となれば、先日のアマゾンの紹介料利率引き下げは、アマゾンにとって想定外の損失を発生させるかもしれないな。ベストの広告ルートをぶちぶち踏みつぶしたことになるのだから。
まぁ、でもこのスタイルだと、広告代理店とか、広告技術関係者は懐が暖まらないよね。だから今まで通り「違うよ、全然違うよ」と強弁しながら、かの人たちが提唱するタイプの「ネイティブ広告」が注目され続けていくんだろうな。
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