「空気は読めないが、風は読める。」のキャッチコピーに想うこと

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間もなく放送される鳥人間コンテストの公知ポスター。鳥のように広大な空を舞う人たちの優雅さ、チャレンジング精神をかっこよく語るべく、「空気は読めないが、風は読める。」というコピーを使ったようだけど、「空気は読めないが」という言い回しは元々ネガティブな印象が強くあるので、どことなく違和感を覚えるものがあった。「アホだけど、足は速い」みたいな......うーん、ちょっと強引過ぎる例えだけど、そんな感じ。


出場経験者に限らず(当方も出場したことないからね)、違和感を覚える、何となくな不快感が沸き上がる人はいるようで、その理由も大よそ上に指摘されている通り。なんていうのかな。コピーそのものが上から目線的なところがあり、それがじわりとにじみ出る雰囲気なのよ、このコピーって。

片方の要素を蔑み、その上でもう片方を底上げしてアピールする。広告展開、コピーの手法の一つではあるんだけど、使い方次第で対象を侮蔑することになるし、読み手にも良い感覚を覚えさせない。先の例なら、仮にオリンピック選手を応援するポスターに「こいつはバカだが足は速い」なんてコピーを付けたら、当事者はもちろん、見ている方も首を傾げるよね?

「全員が全員、そこまで深読みするわけじゃない」うん、その通り。一人でもそういう発想をするからやっちゃダメってことになると、何も出来なくなる。ただ今件の場合は一人二人では無く、多分に似たような発想、不快感を覚えることは容易に想像できるし、何より関係者(今件なら参加者)に対し、多分な差別感を表していることになる。

空気を読めないのはむしろ、放送局側、ポスター作成側ではないのかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月28日 06:23に書いた記事です。

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