夏休みの宿題「読書感想文」の技と、後で身に染みる必要性

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そろそろ夏休みもラストスパートに入り、小中学生は本格的に宿題とにらめっこをしているか、あるいはすでにそれらを終えてパラダイス銀河モードに突入しているか。で、夏休みの宿題として自由研究や絵日記などともに定番なのが読書感想文。400字詰めの原稿用紙に何枚、対象の本はこれらの中からと指定され、その感想文を書かされる。大抵は「ずらずらずらっとあらすじを書いて、そのたびごとに数行『ぼくはすごいと思います』『それは違うんじゃないかなと思いました』と、ちょっとした感想を加えればいい」的な構成。これってブログのスタイルで今でも流行っている、リンク貼り付け+1、2行の感想の繰り返し的な様式の原型じゃないのかとも思ったり。

で、その読書感想文ってあとから考え直してみると、実は要旨の説明を簡易的に行い、しかもそれに絡める形で自分の考えを加え、まとまった文章を作るという訓練になっていたという指摘。ははあ、なるほど。そう考えると読書感想文も単に「本を読んだか否かのチェックリスト」という意味だけではないんだな、というのが分かる。状況の要約って、結構あちこちで必要な場面に遭遇するからね。


......というオチもあるけど、行数はともかく小説や物語でも結構この切り口は使われる。その場ではさかのぼってチェックが出来ない映像系のコンテンツに多いかな。良い例は「刑事コロンボシリーズ」。最初に状況の全般をざっと流して、誰が犯人かを視聴者に知らせる。そして時系列的にもう一度そこまでの下りを解説し、その過程を楽しむ。読書感想文の類も、こう考えて作っていくと......ってそこまでやると、感想文の領域を超えて自分自身の創作文になってしまうか。

仮にこの類の感想文で、読んだ本のあらすじ説明禁止、としたらどうなるんだろう。純粋に感想文だけの読書感想文。結構難しいかも。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月28日 13:23に書いた記事です。

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