未来の日本に安楽死施設が出来て、悩みぬいた挙句に安楽死しようとした男性に「すみませんね、今予約がいっぱいで3年待ちなんですよ」って告げられる星新一っぽい話を昼休みにウツラウツラしてる間に思いついてた
— 林檎亭 (@ringotei) 2014, 8月 25
@ringotei どうしてもすぐ死にたい男が非合法に安楽死を請け負うヤミ業者に依頼して薬品が投入されたところで警察が突入、その男はすんでのところで蘇生措置を受けるんだけど意識を取り戻したときに救急隊員に『公認機関以外での安楽死は認められておりませんので』って言われるオチ。
— 自走餅弾砲 (@Sp_Fh) 2014, 8月 25
老人ホームや保育所不足が相次ぎ報道される中、現行法では認められておらず、価値観としても日本では否認されるところが多い「安楽死」。これが将来、社会情勢の変化で認められ、公認され、一般化したらどうなるのだろうかという話を、現状の各種情勢を交えて皮肉ったお話。ああ、こういう話はホント、あるかも。ちょっと話を切り替えると「自由に死ねない世界」なんてのも作れそう。
この類の話は近しいもので「ブラックジャック」でもあった気がする。重い罪を背負った被告人を手術で助けたのに、結局死刑にされてしまうとか。徴兵逃れのために病気にかかっていたことに気が付いたブラックジャックが療養しないと治らないという診断をしたにも関わらず、戦局が悪化して無理に徴兵されてあっというまに戦死してしまうとか。
人や物事の価値観がひっくり返ったりしても、社会全体の仕組みが変わらなければ、起きることは結局大した変化がないんだろうなあ、という色々な意味で考えさせられる話。
人の生き死にとは関係ないけど、以前「さよなら絶望先生」関連でも話題になった(【絶望先生268話とドラえもん「お金のいらない世界」を比べてみた】)ドラえもんの「お金のいらない世界」にも雰囲気は似ている。
のび太がお金のいらない世界を望むと、そこはお金を必要としない世界では無く、お金が忌み嫌われる・持っていると金銭的な意味でネガティブな状態になる世界だったという話。買い物をするとお金を払うのではなくお金をもらう。サービスや物品の代替機能を持っていることに違いは無いけど、持てば持つほどネガティブになる...これって結局、借用書のことだよね(笑)。
よく考え直してみると、この類のショートショート系でひねりが効いている作品って、ありそうであまりないんだよね、最近のは。それだけに、そういう作品に(古今東西を問わず)出会えると、余計に嬉しかったりするんだな。
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