小中学校でポスターとかの学校代表にもなった事ないし。毎年やってる写生大会でなんの賞に選ばれた事なかったのに、名古屋の高校で美術の先生が「絵上手いね。」の何気ないひと言から絵を描きだす様になった。何気ないひと言って大事だね。
— くりきまる@のぶながちゃん公記1巻2巻発 (@kurikimaru) 2014, 8月 28
まんがくらぶオリジナルで『のぶながちゃん公記』を連載中、また法律関連の解説漫画のイラストなどを描いておられるくりきまる先生のお話。周囲のほんの他愛もないかもしれない一言が、人生を大きく変えることもあるという、これだけでもドラマ化決定的な、ほんわかできる良い話......
......だったはずなんだけど。
って事を親に言ったら「同級生に町長の子供がいて学校代表や写生大会の賞はその子が取る事に決まっていた。あんたが入ると比べられるから賞に入れさせなかった。大変申し訳なかった。と先生が最後に謝ってきたよ」と言い出して、何気ないひと言から社会の暗部を垣間みてしまった。
— くりきまる@のぶながちゃん公記1巻2巻発 (@kurikimaru) 2014, 8月 28
どうりで名古屋の学校へ行ってから、突然ポスター展の代表に選ばれたり、賞を取ったりし始めたわけだ。長年にわたる疑問が氷解された。たぶん名古屋行ってなかったら絵やってないし、今頃公務員になってたかもしれないなあ。
— くりきまる@のぶながちゃん公記1巻2巻発 (@kurikimaru) 2014, 8月 28
@til_til_mitil 親もわざわざ言いにこなくてもいいのに。って言ってました。先生も良心の呵責があったんでしょうかね。
— くりきまる@のぶながちゃん公記1巻2巻発 (@kurikimaru) 2014, 8月 28
火曜サスペンスドラマ並の、急転直下的な展開に、全ふわりんは恐怖した。いやあ、この類の話ってのは漫画や小説、映画あたりだと結構描写されてはいるけど、ごく一部の実態をオーバーに表現しただけで、実際にはそんなことないだろうというものが、経験談として語られるとはねえ。
......んー。思い返してみると、確かにそれに近いような話は、当方も経験したことがあるような。いや、当方の場合、わりを食ったわけではないんだけど、「なんでこの作品が?」「どうしてこの子だけ優遇されるのだろう」と首を傾げるような事案は一つ、二つはあったような気がする。
それにしても今件の場合、先生自身が述懐している通り、地元から離れる機会が無ければ才能が発揮されることもなく、そして自分自身も気が付くこともなく、公務員となって、絵のセンスの良さが活かされてチラシやパンフレットのイラストをちょくちょく任されるような感じになっていたのかもしれない。
町長サイドは悪気などなくむしろ自分の当然の権利と思っていたかもしれないし、そんなそぶりすら一切見せずに学校側の一方的な配慮だったのかもしれない。また学校側も過度な心配をしていただけかもしれない。しかし双方が結託していた結果の可能性も否定できない。いずれにせよ、町長の子供をヨイショするため、あるいは箔をつけるため、美術関係の賞はあらかじめ席が決まっていた。その所業で、失われそうになった才能があったことに違いはない。恐らくは似たような、そして本人すら気が付かない事案ってのが、結構あるんだろうな。
この町長が、仮に先生の在学中に失職したとしても、町の名士か何かだっただろうから、状況にあまり変わりはなかったはず。むしろ気になるのは、こうやって上げ底された環境の中で育った町長の子供が、どのような大人になったか、だよなあ......。
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