↑ 「太平洋戦争の記憶」創刊号
先日【太平洋戦争当時の新聞を復刻してシリーズ化するという発想「太平洋戦争の記憶」】で紹介した、太平洋戦争当時の各新聞を、美味しい所取りして復刻し、さらに別とじ付録的冊子で色々と解説を加えるという、「その考えはなかったわ」的なデアゴスティーニ的付録雑誌の創刊号。バインダー付きで190円という、バナナのたたき売り状態的な価格ということもあり、調達。
そもそも論としてこの類の新聞ってのは、各新聞社ががっつり別録的なもので収録して販売しているし、あるいは有料のデータベースで提供するのが定番なので、このような形で第三社が発売するってのは、発想すること自体がまさにコロンブスの卵なんだよね。えーと、さらに加えて言うのなら、海外では新聞社自体が大体無料でデータベース化して公開してます。ええ。
で。データベース化されていたり辞典みたいにまとめられているのならそれで閲覧すればいいじゃないかといわれれば確かにその通りなんだけど、復刻版であっても、当時の新聞の様式で展開される、手に取れるってのは、それだけで価値があると思うんだな。まさにコレクション的なもの。当方も(今は書庫にぶちこんであるのですぐには見つからないけど)いくつか手元に昔の新聞を残しているし、レイテ沖海戦の様子を伝えた新聞を購入したこともある。
また、太平洋戦争云々とあるけど、創刊号の収録新聞のラインアップを見れば分かる通り、太平洋戦争「以前」の新聞も結構収まっていたりする。近代史ってのは受験にあまり関係ないことや、授業のスケジュールの関係で軽視されることが多く、それ故に学習機会が少ないので結構ちぐはぐな知識となってしまう事が多くあるんだけど、こういう類の「教本」的なもので学んでいくってのもアリではないかな、と。
ただし第二号以降は690円。購入を続けるか否かは微妙なところ。美味しいところだけ......と思ったけど、次はミッドウェー海戦周りかぁぁぁぁぁ。
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