盲導犬 「絶対に許せない!」に要注意!(神田 敏晶) - Y!ニュース http://t.co/cklB22fOld
— 成田伸子/TENKY (@BON_NOB) 2014, 8月 29
要は以前解説した 動画の「慣れ」でトラブるダマシのテクニック http://t.co/vjFuuHMWXT と同じ。使うネタを盲導犬周りの話にしただけ。どんなネタだろうと躊躇せず、単に「目立つから」だけで使うからね http://t.co/hzhD2lHeUO
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 8月 29
先日盲導犬が心なき人に傷つけられる事件があり、大きな注目を集めている。その事件自身は知っていて、それなりにぷんぷくりーんな感はあったのだけど、ちょいとばかり前から"盲導犬 「絶対に許せない!」"という話には要注意という、首を傾げる題名の記事がちらほらとツイッターのタイムラインや検索結果のタイトル一覧に並ぶようになった。なんでだろうってことでちょいと目を通して見たところ、以前紹介した「世間で話題に登っている事象をエサに無垢な人を吊り上げ、商材へ誘導したりデータを取得しようとする、悪質手法の一パターン」だったという話。
今件の場合はツイッターではなくFacebookをメインとしているところに、さらなるタチの悪さがある。Facebookは原則実名、あるいはそれに類した通称の利用が前提で、他にも色々なパーソナルのデータが使われている。それらを今件の「ワナ」で相手側に取得されてしまう可能性がある。
元々このタイプの仕組みってのは、多くの人の共感を呼びやすいもの、感情を高ぶらせやすいものをネタにする。その分、冷静な判断をさせずに誘導することが容易になるからだ(オレオレ詐欺と仕組みは同じ)。そのような条件を満たすのならば、ネタの対象はどんなものでもいい。やってることがどれほど非人道的、非倫理的でもお構いなし。そのような考察軸などは持ち合わせておらず、「いかに騙せるか」「どれだけ多くの人を誘導できるか」の基準しか持ち合わせていないからだ。ある意味、悪魔的判断の持ち主ともいえる。
Facebookの場合は騙す側も半ば固定のアカウントになるので、Facebook管理側が積極的に取り締まりをしてくれれば案外楽に状況は改善するはずなんだけど、その気配はない。あれだけ匿名周りではざくざくとアカウント削除をしたのにね。この辺りもソーシャルメディアをはじめとする、コミュニティサービスの管理の限界と、ある意味怠慢さが露呈した事象でもあるのかなあ、と思ったりもする。
「"盲導犬 「絶対に許せない!」"は絶対に許さない」。とりあえず、これだね。
......まぁ、このタイプの「倫理的な考察軸を持ち合せずに、受ければいい」的な流れってのは、いわゆる悪質なまとめサイトが作り上げた感じがあるし、それに慣れてしまっている人が増えているのも一因なんだろうなあ。本来その類の手口はR18系サイトのみでの話だったのに、その境界線をぶち破った罪は重いと思うんだよね。
例の「ネイティブ広告」も突き詰めると根は同じよ? ちなみに。
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