反撃による奪還が前提ならば...島嶼防衛用の艦船のお話

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日本が多く領有する大小の諸島防衛について、個々の島を防衛しきるだけのリソースは無いし、戦力の貼り付けも戦略・戦術的にはよろしくないことから、そして専守防衛が前提である以上、多分に占拠された諸島を奪還するというプロセスが多分に想定されることになる。そこで、そのような状況を想定しているのなら、洋上を移動できる大型の大砲でつるべ打ちできる兵装を用意する、つまり重装甲の艦船を用意して、その艦船の大型な主砲で艦砲射撃をすれば良いのでは、との話。費用対効果の算出はもう少し厳密にする必要があるけど、確かに諸島防衛が前提ならば艦砲射撃は有益になりうるし、ミサイルよりも安価で済む。

で。


......と述べてはみたものの、よくよく考えれば戦艦である必要はない。艦隊戦は想定していないし、対艦攻撃ならばミサイルの方が都合は良い。となると、いわゆるモニター艦(中規模の艦船に大型艦並の主砲を少数乗せたタイプの艦船)で良いことになる。「湾岸防衛」と大義名分を打てば色々とうるさい筋も抑えられそうだし。

重装甲、大型口径の手法を1基か2基、航続性はさほど無くてもいいけど(下手に長くすると「海外まで云々」と言われかねない)、運用状況を考えると高速性と重装甲は欠かせない。従来のモニター艦とは少々求めるスペックに違いがあるけど、思考ゲームとしての題材としては非常に興味深いものがあるかもしれない。

とりあえず名前で色々突っ込まれないように「諸島防衛支援艦」とでも名称をでっちあげて、色々考えるのもありかもしれないな。......小型の航空戦艦みたいな感じになるのかな?

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このページは、不破雷蔵が2014年8月31日 07:15に書いた記事です。

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