動画における一発芸の世界とVineの有益性

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まずはこちらの動画を。


8秒以降はずっと宣伝なので見る必要なし。見方を変えれば8秒だけで完結している。スクロールをしながら猫さまの写真をざくざくと閲覧し、ああ、この猫いいなあと絶叫しながら手を伸ばすと、モニターからその猫を引っ張り出して自分の物とする。ある意味夢のような世界でもあり、ARのコンセプトもこれを目指したものだよねえ、という深読みもできるけど、まぁ要は一発芸なもの。

静止画像を一枚呈してそのキャプションや突っ込みを面白おかしく書く大喜利的なサービス「ボケて」が大いに受けているのも、瞬時にその面白さが分かる一発芸的なところが強いから。昔のテレビ番組のコーナーにあった「一枚の写真」もそれに近いのかな。この「一発芸」的なものが以前と比べるとちまたで良く見受けられるようになったのも、多分にスマートフォンの普及が大きな要因じゃないかなと思う系ふわりん。

電子書籍の話でも触れているけど特にスマートフォンなどでは中長時間の注力には向かない傾向がある。目が疲れたり、注力が継続しなかったり、物理的なメディアが有する達成感の類が薄いから。スマートフォンの普及が促進する文化と考えれば、6秒動画サービスVineがウケるのも理解は出来る。


作り手側としては6秒間にすべてを盛り込まねばならないため、そのセンスの良さがポイントとなる。見方を変えればそういう仕組みを知っている、慣れている人なら、名作を大量に創り出すことが出来る。漫才師の中に瞬間芸なりショートコントの類が得意な人がいるけど、そういう人はこのタイプのジャンルでも活躍できる気がする。

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このページは、不破雷蔵が2014年8月31日 06:43に書いた記事です。

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