ラウンドアバウト交差点、9月1日から正式導入・専用の道路標識も登場

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「ラウンドアバウト」は、ヨーロッパでよく見られる信号機がない丸い形の交差点で、通行する車は時計回りに進んで、行きたい方向の道路に出ていく構造になっています。


この交差点では信号待ちの必要がないうえ、対向車と衝突することもなく、円形の交差点を回ることから速度も落とすため、交通事故を防ぐ効果が期待されています。警察庁によりますと、この交差点は宮城県や東京などで合わせて34か所設けられ、通行ルールを定めた改正道路交通法が施行される来月1日から運用されることになりました。設置されたのは、宮城が最も多く19か所、次いで愛知と長野が4か所ずつ、静岡が3か所、東京、大阪、京都、茨城がそれぞれ1か所となっています。

パッと見では交差していないのだから「交差点」と呼んでよいのかやや首を傾げる所もあるのだけど、以前【信号機を使わない交差点「ラウンドアバウト」とは】【長野県飯田市で「ラウンドアバウト」導入】で紹介した、ラウンドアバウト方式の交差点が大規模に展開されることになった。元々9月1日施行でこの交差点を評する道路標識が設定されるのと共に、利用の際のルールも明確化されたのがトリガー。道交法では「環状交差点」と呼ぶんだそうな。「道路標識等により車両がその部分を右回りに通行すべきことが指定されているものをいいます」とのことで、標識でも右回りの矢印が描かれている。

このラウンドアバウト方式の交差点の最大のメリットは、信号機が無くとも運用し得るので、災害時においても利用が可能なこと、通過の際にはスピードを落とす必要があるので、交通事故のリスクが減退するとの効用も期待されている。

まぁ導入当初は混乱が予想されるし、スピード出したまま突っ込んでしまう事例もあるだろうし、また動画などでも指摘されているけどちょっと交通量が増えてくると通常の交差点よりも混雑が発生するリスクが高まるのではないかとの話もある。ケースバイケース、臨機応変に対応していくのが一番だろうし、運用の過程でもっと良い方法、日本スタイルのラウンドアバウト方式なんてのも生み出されるかもしれない。

個人的にはこの仕組みを用いたトミカ周りの造形などが出てくれると面白いし、実際に動くようなものが出来れば、子供にもそのシステムを周知させる意味でもプラスとなるんだがなあ、と思ったりもする。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 2日 07:58に書いた記事です。

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