アップルの広告っぽい、IKEAカタログの 広告。笑ったー。 http://t.co/yaNVmMGZpc
— 矢野顕子 Akiko Yano (@Yano_Akiko) 2014, 9月 4
開発の中心人物などをホワイトの背景の舞台に配し、にこやかに商品やサービスの特性やメリット、自分達の商品にかける想いを語らせながら、商品そのものを説明していく。またさまざまな利用スタイルを実例として挙げつつ、その商品がいかに優れているかを色々な視点でスペックと共に見せていく。商品カタログのような映像による独特の紹介スタイルは、アップルの商品ではすでにお馴染みのパターンで、最近ではこの様式をパロディ化した動画も多数登場している。しかしそれをIKEAがやってしまうとは。
で、IKEAが何を紹介したのかというと、数ある商品それぞれではなく、何とカタログ。電子書籍でもなく、あの紙媒体によるカタログをどうやってあのスタイルで紹介するのと思ってみていたら、まあ、やってくれました。ちゃんとアップルの商品解説動画同様の切り口で、あのカタログを紹介している。これは確かにカタログそのものの紹介であり、同時に中に描かれている数々の商品の魅力をもアピールすることに成功している。
しかも動画タイトルを読み直すと「Experience the power of a bookbook」(カタログの力を経験しよう)。......まあ、あれだ。この分厚いIKEAのカタログをbookbookと呼んでいるけど、アップルのPowerBookとかけたんだろうな。また、bookbookという名前の、本のような外見をしたiPhone用のカバーも発売されているので、そのあたりも少しもじっているのかもしれない。
また、デジタル系に傾注しがちな昨今の情勢への皮肉も多分に混じっている。「これはデジタル本(digital book)でも電子書籍(e-book)でもない。本当の意味での本(bookbook)なんだ。自分の手によってページをめくり、読み進めることで、本当に本を読んで中身を確認する実感を得ることが出来る」と説明している。うーん、実体験の大切さをアピールするあたりはIKEAらしいな。
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