FFの最新作映像公開で「日本のゲームはダメになった」との評論があった件について

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元記事で悪質系まとめサイト「JIN」が使われているのは誠に遺憾ではあるのだけど......ということで、そこで使われていたツイート2つも合わせて。先日プレビュー画面が公開されて、クラブのイケメンなニーちゃんたちがサファリパークで大冒険的なツッコミをされていたファイナルファンタジーシリーズの最新作に関する所感。すべてがすべて同意できるというわけでは無く、それはな、ちゃうねんという部分もあるけど、一読する価値のある内容ではあるので、覚え書きも兼ねて。


某プロダクションへの評価とか、萌えに対する価値の見出し方とかは少々首を傾げる部分もあるけど、そしてFPS周りの話も先日別記事で記した通り、実は縮小再生産・袋小路の状態にあるという認識が欠けているってのもあるんだけど、日本のゲームがかつては世界中に賛美される事例が数多見受けられた時代があったにも関わらず、いつの間にかコケテしまったってあたりは大体あってる。スクエニ関連も、役員の話とか銀行家の話とか、時系列を整理して精査する必要はあるんだけど、開発陣への取扱いも合わせ、まぁ大外れという感じはしない。あとはパソコンによるゲーム文化の違いね。海外と比べて日本では「パソコンでゲームをする」ってのがあまり一般化しなかった。それが今の海外のゲームで主流とされるジャンルで、日本が立ち遅れた一因でもある。

もっとも銀行家云々っては、その前提にあった事案も合わせて考えなきゃならないんだけどね(鼻血が出る程の、言葉通り会社が傾くほどの映画での大失敗)。これがあったから、ある意味バクチ的なことが出来なくなり、石橋を叩いて叩いて非破壊検査をしないと渡れない体質になっちゃったからこそ、中長期的に見ると縮小再生産モードに陥ったという考え方もできる。その観点ではスクウェアにとってファイナルファンタジーは会社を世界規模に興す作品であり、現状のような状況に至らしめる作品でもあったということだ。色々な意味で、本当の意味でのファイナルなファンタジー......というとシャレにならないか。

マニアを囲むことによる縮小再生産ってのは、ゲーム業界では良くありがちだけど(格闘ゲームが良い例)、それに限らずマニア向けエンタメではどこにでもある話。スポーツだって変わらない。今のミリタリ系の盛況ぶりもそうよ? 下手するとそうなっちゃうよ? みたいな。日本における従来型携帯電話の成功と、それによるスマートフォン普及の遅れってのも、構図的には似ているな。

まぁ、色々と検証の必要はあるけど、考えさせられるお話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月30日 08:05に書いた記事です。

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