デング熱で誤解しやすいこと、間違えやすいこと、勘違いしてるかもしれないこと

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東京都公式サイトではまだ更新はないけれど、今回のデング熱関連の発端となった東京・代々木公園で確認中の、感染元とされる蚊について、複数事案でデングウイルスの検出がなされたため、対応のために一部領域の当面の間の閉鎖が決まったとのこと。詳しい閉鎖場所や期間(まあ恐らくは「しばらく」としか言えないだろうな。冬位になるのかも)は後ほど公式な話が出るだろう。

で。ちょいとしたやり取りや精査の中で、ちょいと気になったこと、つまり記事タイトルにある通り誤解しやすいこと、間違えやすいこと、勘違いしているかもしれないことをまとめておく。


デング熱の国内での発症者確認そのものは毎年数百件あり、さほど珍しいものではない。ただこれらはすべて、国外で感染して国内に戻ってから発症・確認された事例。「国内で感染」した、つまり国内に感染元があった事例は、過去60年以上に渡って報告されていなかった......が、去年それらしい話が1件あり、今年に入ってからは8月下旬の代々木公園での事案が多数生じている次第(上の厚労省のデータではまだ1件に留まってるけどね)。

つまり70年云々いわれているのは、「日本国内の感染元から感染した事案」であり、「国内の発症者そのものの確認」では無いってこと。どうも一部の報道ではそのあたりがごっちゃになっているのと、説明不足で読み手が理解しきれておらず、イメージ的に「国内で病症を持っている人が70年位存在しなかった」的なニュアンスで話が広まっている感があるので、ご注意を。「国内でこれまで70年ほど、発症している人自身が居なかった」ってことになると、そりゃ確かに驚くわな。でもそれは違うのね。

で、さらに


あたりも結構頭の中のイメージ的にあるんじゃないかなあ、という感はある。特に後者。同じカタかな三文字だし、普段はあまり聞かないものだし、「熱」がついている。双方もよく分からない認識の上で見聞きすると、同じようなものと判断してしまい、同じような恐怖感を覚えかねない。あくまでも冷静な判断で。【デング熱に関する厚生労働省の通達など覚え書き】でも触れているけど、「ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません」。


追伸。代々木公園の閉鎖対象が確定したのでメモ書き。


中央広場は使用不可。そこでのイベントなどはもちろんできない。駐車場も使えないので、色々とどたばたするところも出てくるだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 4日 15:25に書いた記事です。

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