「東京都は、代々木公園内の4カ所で採取した蚊からデングウイルスを検出。公園の一部を当面、閉鎖する」検出は4カ所、代々木公園一部閉鎖 - 47NEWS(よんななニュース) http://t.co/GC1FOTLlKS
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 4
東京都公式サイトではまだ更新はないけれど、今回のデング熱関連の発端となった東京・代々木公園で確認中の、感染元とされる蚊について、複数事案でデングウイルスの検出がなされたため、対応のために一部領域の当面の間の閉鎖が決まったとのこと。詳しい閉鎖場所や期間(まあ恐らくは「しばらく」としか言えないだろうな。冬位になるのかも)は後ほど公式な話が出るだろう。
で。ちょいとしたやり取りや精査の中で、ちょいと気になったこと、つまり記事タイトルにある通り誤解しやすいこと、間違えやすいこと、勘違いしているかもしれないことをまとめておく。
デング熱(国立感染症研究所) http://t.co/BackpoyxjG http://t.co/8iSflGApbU 代々木公園周りの事案以外にも、毎年定期的に結構出ているので、必要以上に騒ぐ必要はなし。正しく恐れよ。放射線と同じ。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 4
①デング熱に関するQ&A「日本国内での発生はありますか?→ 海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200名前後報告されています。日本国内で感染した症例は、過去60年以上報告されていませんでしたが、2013年にはドイツ人渡航者が日本で感染したと疑われる症例が報告され(続く)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 4
②また、2014年8月、国内感染事例が1例確認されました(厚生労働省) http://t.co/qdAEFPh5d4
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 4
デング熱の国内での発症者確認そのものは毎年数百件あり、さほど珍しいものではない。ただこれらはすべて、国外で感染して国内に戻ってから発症・確認された事例。「国内で感染」した、つまり国内に感染元があった事例は、過去60年以上に渡って報告されていなかった......が、去年それらしい話が1件あり、今年に入ってからは8月下旬の代々木公園での事案が多数生じている次第(上の厚労省のデータではまだ1件に留まってるけどね)。
つまり70年云々いわれているのは、「日本国内の感染元から感染した事案」であり、「国内の発症者そのものの確認」では無いってこと。どうも一部の報道ではそのあたりがごっちゃになっているのと、説明不足で読み手が理解しきれておらず、イメージ的に「国内で病症を持っている人が70年位存在しなかった」的なニュアンスで話が広まっている感があるので、ご注意を。「国内でこれまで70年ほど、発症している人自身が居なかった」ってことになると、そりゃ確かに驚くわな。でもそれは違うのね。
で、さらに
@Fuwarin ですね。あと似たような表現で「輸入デング熱」というのが有りまして、コレも海外渡航歴がある人が国内で発症した時に使われる言葉でして、非常に誤解を生んでいます。
余計な手間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした。
— 肉ちゃん(2号) (@nikunikukinoko) 2014, 9月 4
(......一部でエボラ出血熱とデング熱、ごっちゃにしてる筋がないっすか?? 先の公式RTそのものではなく、RTの際にふと気が付いたのですけど)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 2
あたりも結構頭の中のイメージ的にあるんじゃないかなあ、という感はある。特に後者。同じカタかな三文字だし、普段はあまり聞かないものだし、「熱」がついている。双方もよく分からない認識の上で見聞きすると、同じようなものと判断してしまい、同じような恐怖感を覚えかねない。あくまでも冷静な判断で。【デング熱に関する厚生労働省の通達など覚え書き】でも触れているけど、「ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません」。
追伸。代々木公園の閉鎖対象が確定したのでメモ書き。
「A地区...中央広場や噴水池がある地区(駐車場、売店、サイクリングセンター含む)」を閉鎖。B地区(NHK経宇総センター側)は閉鎖せず。代々木公園A地区閉鎖のお知らせ(東京都公園協会) http://t.co/ldVPPIGBuf pic.twitter.com/iK90IGo0AJ
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 4
中央広場は使用不可。そこでのイベントなどはもちろんできない。駐車場も使えないので、色々とどたばたするところも出てくるだろうな。
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