「意識の高い人」がネガティブな意味で使われる理由の図解

| コメント(0)


半ばインターネットスラング的な感もあるのだけど、「意識の高い人」という言葉は得てしてマイナスの意味が強い言い回しとして用いられている。「高い意識を持つ人」(って言葉はあまり使われないけど)とは方向性がまったく逆なのね。イメージ的には「高い場所にあるかもしれないけど、でもその方向は別物で、勝手に自分の世界を作っている感じだよねー」ってのがあったのだけど、そのもやもやとした解釈をずんばらりんと分かりやすく理解させてくれた説明と図解。

要は、自らは半ば選民意識的に「自分はハイグレード、プレミアムな場所に居て、周囲はそれより低い場所にいる。だから自分はゴイス」という心理の下で行動をしているけど、第三者視点で見ると「その場所、あんた基準ではプレミアムかもしれないけど、世間一般ではダメダメやん」という感じ。「能ない鷹が爪丸出し」ってのは、言葉そのものはあまりキレイなものではないけど、言い得て妙。「意識の高い人」という表現が冷笑的な感じで使われているのも理解はできる。

ただねえ......この説明に当てはまる事案があったとしても、「意識の高い人」本人は、決してその状況を変えようとは思わないってのも、この図式からは理解できる。自分のポジションを誤認しているからこそ生じる落差であり、「出る杭は打たれる」と「能ない鷹が爪丸出し」の関係ではあるんだけど、当事者からは周囲の指摘があっても、「自分は実力があるから打たれているんだ」と誤認し、その誤認をさらに強化する裏付けになってしまうのよね。意見・指摘を正当なものとして受け入れられず、むしろ誤認を強化してしまう。この辺り、悪質な新興宗教にはまってしまった人の「自分達は正しいからこそ、悪の意識を持つ人たちに弾圧されているんだ」という、洗練化の傾向と同じ。

「図解され 理解は出来ても 対処無し 悲しい現実 意識高き人」字余り。


※大本のツイートが色々とナニなレスを受けて削除され、その後図版だけ再録されたので、このような形式をとらせていただきました。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年9月 5日 06:23に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「孤独のグルメに「征途」の戦艦大和の帽子をかぶっている人がいたという話」です。

次の記事は「デング熱関連で代々木公園閉鎖の公式なお話、期間は未定」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30