違うよ、みんな違うよ...内閣改造報道に見る各新聞社の姿勢

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先日行われた内閣改造。まあ当然各紙ともトップで伝えているわけなんだけど、そのトップ記事の大文字のコピー、改造内閣の方向性について語る文言が全部違っているという、興味深い結果が出ているよという話。

朝日は「政権安定を優先」、日経は「経済を最優先」、毎日は「地方・女性に重点」。ひねくれた考え方をすれば、優先と最優先と重点は全部指すものが微妙に違うので、全部同じ対象を表す表現として列挙されても、何の問題も無いとするって反応もあり。ただ個々の文言って、書かれている場所、文字の大きさも合わせ、結局はもっとも重要視しているのはこれだ、ってことを意味しているのは一目瞭然だからねえ。

で、一つの見方として、各紙、あるいは担当記者が、対象、この場合は内閣をどのように見ているのかが透けて見えるってのが興味深い。「優先」「重点」ってことは、見方を変えると「今までは十分で無い」「欠けている」という認識をしていたとも取れる。つまり朝日は「安定してないよな」、日経は「経済政策がダメダメ」、毎日は「地方や女性政策がアウト」だという認識だってこと。だからこそ内閣改造をして、その欠けている部分を補完しているという話。

元々その新聞社毎の得意分野の視点で見ているからってのもあるんだろうけど、ここまで違ってしまうと、興味深いのと共に、色々な危険性をも覚えてくる。一紙だけ取っている人って、その新聞の色に染められちゃうよなあ、ってね。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 5日 06:52に書いた記事です。

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