小噺と問題点と...日本でのラウンドアバウト後日談

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先日【ラウンドアバウト交差点、9月1日から正式導入・専用の道路標識も登場】で紹介した、円型の交差点「ラウンドアバウト(roundabout)」。災害時に電気が止まっても交差点としての利用が可能なこと、スピードを落として侵入しなければならないので暴走を防止できること、交通量がそこそこならば単純な交差点よりもスマートに、スピーディーに通過できるといったメリットが挙げられてる。一方でコストの問題(信号機の電気代はかからないかもしれないけど、面積はでっかくなるし、周囲の灯りまで考えたらどうよ?とか)、一定量以上の交通量になるとかえって渋滞を引き起こす問題とか、要はケースバイケースで配置しないといけないって前提があるのに、それを果たして考慮した上での導入なのだろうかという指摘がある。

で、上の話の通り、右回りと実際の侵入方向をごっちゃにする事例は多分にあるので、「ラウンドアバウトには左折で進入」って指摘は非常に正しい。あるいは時計回り。でも多分「入口」やら「一方通行標識」やらが併設されることになって、その費用を考えると......ねえ、という感じ。

さらに。


という指摘もある。ああ、やっぱり面積がでかいんで、こういう状況が生じてきてしまうんだろうな。あと、設置側は普通の交差点と同じように考えている節がある。この辺、実際に動かした場合の問題点とかを、シミュレートするのは結構容易なはずなんだけどな(それこそ「トラフィック・コンフュージョン」というゲームも出ていたぐらいだし)。

まぁ結局この類も実際に問題が出てからでないと動かないんだろうな。何のためのシミュレーターや各方面の専門家なんだか。

で。ラウンドアバウトが再び注目を集め始める頃までには、こんな話も出てくるんだろうな。


それはそれでとてもイヤーンな感じがする(笑)。個人的にはラウンドアバウトの仕組みを組み込んだ、交通渋滞のコントロールが出来るシミュレーションゲームが出てくることを期待したい。ケースバイケースで無いといけないよ、って実態が良くわかるように。片っ端から普通の交差点をラウンドアバウトにしたらどうなるとか......やってみたい気はする。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 5日 08:00に書いた記事です。

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