お金を出して依頼する方は、"作ること"に対してお金を払っているわけではない。"作ったもの"によって生じる結果に対して金を払っている。そこを勘違いしてもらっては困る。もちろん、結果としての成功、失敗はあるが、たまに依頼される側がそこのゴールを勘違いしている奴がいる。
— チャランポランナー (@co_piz) 2014, 9月 6
太平洋戦争中の精神論にもつながるところがあるのかなあ、とふんわりと思うお話。指摘されている通り、商品やサービスを購入する場合、あるいは注文を行う場合、完成されたサービスや商品の受け取りを前提として対価を支払っている。事前に何らかの但し書きがあったり、両者で同意がなされている場合はともかく、「お金もらって創ってみたけど失敗しちゃったので商品は渡せません。でもお金は返せません」ってのは、多くの場合通用しない。努力による行程や技術の蓄積によるプラスαも、まずは最低限の結果が出てからでないと話にならない(研究や技術開発のための投資はまた別の話よ、ちなみに。その場合は、とにかく種をまくのが第一義的なものだから、商品やサービスの購入とは別次元になる)。
精神論云々ってのは、「精神力があればすべては何とかなる」ってこと。実態は「最低限物質的な環境整備がなされていて、その上で精神力によるプラスαが生じる」というお話。
これ、ネット系の営業職で勘違いしている人は、結構多い。結果に責任を負いたくない、という姿勢の人も。
→「お金を出して依頼する方は、"作ること"に対してお金を払っているわけではない。"作ったもの"によって生じる結果に対して金を払っている」
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 9月 6
そういう奴、そういう会社は業界からいなくなって欲しい。邪魔なだけだ。だって、結果にコミットしない奴、会社ほどそういう勘違いしてるんだもの。実力がないから、結果が生じないんだよ。確かに、失敗することもある。でも、結果にコミットしようとするところの姿勢は過程とアフターフォローでわかる
— チャランポランナー (@co_piz) 2014, 9月 6
結果へのコミットの姿勢は、営業職と非営業職で割と違ったりする。それは、往々にして、営業職の業務が売上であり、非営業職の業務は結果を作ることだから。なので、営業職は売上さえ上がるのであれば手離れよくしたい、という意識になりがちであり、会社としてそれを推奨しているところも多い。
— Yasuaki Madarame (@madarame) 2014, 9月 6
この「営業=契約成立による売り上げ第一」と「非営業(現場)=結果の生成第一」の認識ってのは、ネット業界に限らない傾向だと思う。ってのは、それぞれの立場にしてみれば、それが一義的なもので、企業全体のことを包括して考えるのは、二の次、三の次になってしまいがちだから。本当はそこまで考えてこそ、戦略的な思考が出来る、すぐれたスタッフ足り得るのだけどね。
そりゃあ確かに手前の戦果を上げれば、後は発生しうるコストは極力抑えたいってことになるから、「手離れ」を営業が求めるのは理解が出来るけどね。これ、例の「財務省関係者が財政体質の改善が第一」「日本全体の景気など知ったこっちゃない」的な発想と通じるところがあるので、頭が痛くなる。あとは、......そうだね、昨今のネイティブ広告やらバイラルメディア関連でも似たような香りを覚えるかな。
手前の立ち位置から一歩引いて、広い視野で見ないと、結局(周辺と共に)自分自身の足元をも危うくしかねないのよね。ホント。
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