個人情報のやりとりは当たり前だった......同人文化・今昔物語

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大本の解説イラストでは「田舎の同人文化」との解説があるけど、多分に田舎に限らず、都心部でも似たようなやりとりがごく当たり前のように行われていた。個人情報の表記はともかく、ペーパーの部分は今でも一部語り継がれている感はあるけどね。


コミケのカットまでは分からないけど(^^;; 同人誌の奥付云々ってのはその通りで、当方も以前の仕事先での同僚が創っていた同人誌や、資料として調達した同人誌が何冊か手元にあるけど、それらの多くもチェックし直してみると、確かに本人の住所がバリバリ書かれていて、ある意味ぞっとする(まぁ、今では引っ越してしまっているんだろうけど)。連絡手段が限られていて、唯一の連絡手段としての郵便でのやり取りが出来るように、ということなんだろう。

電話番号? 携帯電話が普及する前なら、自宅への電話になる。当然親バレしちゃうよね、だからアウト。ようは文通の延長線上にある、みたいな感じだったのかもね。


この辺りの同人(誌)文化を社会学的、時系列的に追いかけている研究者・文献がちょいと見当たらないので詳しい区切りは分からないのだけど。確かにコスプレさんの写真に関しても、昔は写真の引き渡し・郵送ってのが普通に行われてたような気がする。

テレビ局や謎の集団による暴走族的行為の横行(多分にビジネス化している人たちなんだろうな)、インターネットの普及に伴う情報の必要以上の拡散と、検索による身バレリスクなどで、急速にこれらの動きは無くなっていく。個人情報に関する考え・環境が変わってきたのも一因だろう。

どちらが良い、悪いということでは無く、かつてはこういう状況も存在していたんだよ、ということ位は知っておいた方がいいかもしれない。まぁ、トリビアレベルの話ということになるんだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月 7日 08:48に書いた記事です。

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