「母さん助けて詐欺」や「危険ドラッグ」より「万引き」という名称を変更してもらえないですかねぇ...普通に「窃盗」でいいじゃないですか。 前にWの中等部のクソガキ捕まえたことありますけど、親がひたすら甘やかしててクソガキは反省していませんでしたよ。 警察も呆れてましたし。 #akiba
— 三月兎 (@akiba_usagi) 2014, 9月 7
本家サイトでも毎年一回警察庁の発表資料を基に、未成年者と高齢者の万引き状況について定点観測的な分析を行っている。最新版は【未成年者と高齢者の万引き推移をグラフ化してみる】。その警察庁資料にも「万引き」とあるし、仮にこの使い方を無くしてしまうと色々と問題が生じるかもしれないとの指摘もあったんだけど(具体的にどのような指摘かは失念した。ただ、大層なことではなかった感はある。歴史的背景もあったような(ああ、間引きが元の意味で、江戸時代から存在していた言葉か))、その記事でもいつも触れている通り、「万引き」という言い回しそのものが、その行為の重大性を軽んじさせる原因になっているのではないかなあ。......という考えは特に当方だけのものでは無いという話。
「母さん助けて詐欺」「危険ドラッグ」はそれぞれそれなりに理由があるので、これはこれで良いと思うし(第一「母さん助けて詐欺」は警視庁管轄、つまり東京都だけの話)、弊害は今の所特にないのだけど、「万引き」はすでに多分に印象論として問題が指摘されている。
そろそろ「万引き」という言い回しは止めて、他の行為同様「窃盗」とまとめて表現した方がいいんではないかな。ああ、子供に「窃盗」という漢字は読みにくいし理解できないか。ならば「どろぼう」でどうかな。これなら問題はあるまい。
万引きの状況の分析に関して聞いて頂きたいことがあるので、書きこませていただきました。
私は警察庁の発表データからは、実際の万引き事件の発生状況は読み取れないと考えています。
まず、こちらに目を通していただきたいのですが、日本フランチャイズチェーン協会(JFA)のアンケート調査に関する記事です。
www.manboukikou.jp/pdf/situation27.pdf
23年度の調査ですが、調査したコンビニ34808店舗で、万引きは62751件発生し、通報件数は18836件(前年同期比141%)です。
新聞記事にもありますが、警察発表では検挙件数も認知件数も減ってっています。
警察が実際の数字を隠してるとか言いたいわけではありません(大阪府警はほんとにやっちゃいましたが)。警視庁発表の万引き検挙人員データからでは、実際の万引き犯罪被害状況は把握できないというのが私の考えです。
なぜ実際の万引き事件の数字と、警察発表の数字が乖離しているように見えるのかというと、警察が万引きを「事件」として処理してない(ことが多い)からだと思います。
強制捜査や任意捜査、微罪処分でも記録に残るそうですが、警察の判断で被害が軽いとみれば始末書扱いという処理ができるそうで、これだと記録にも残りません。
「万引き」という言葉の軽さというのは私も同感ですが、万引きという犯罪が軽く見られているのは、語感よりも実際の罰(警察の対応)が軽いことが一番の原因だと私は思っています。
長々と失礼しました。最後に私が参考にしたデータや記事を記しておきます。
コンビニエンスストア・セーフティステーション活動リポート
http://ss.jfa-fc.or.jp/article/article_6.html
防犯ミラーメーカーのサイトなので、少し偏ってる感はありますが頷けるところも多いです。
(「万引問題」物語<連載No.9>に警察の対応の話があります)
http://www.komy.co.jp/manbiki/