お客様にあらかじめお伝えしておきます。本年当店はハロウィン商品につきまして例年の3分の1程度しか用意しておりません。早い時期に店頭から無くなる場合もありますのであらかじめ御承知おきください。すべて現定数量品です。予約取り置きもいたしません
— FOODS SHOP WATABE (@FOODSSHOPWATABE) 2014, 9月 11
秋葉原にある輸入食品や菓子専門店FOODS SHOP WATABEの公式アカウントのお話。こういうお店は商品をチェックするだけで楽しくて、ついつい時間をつぶしてしまう。恐らくは大雑把すぎる味なんだろうなあというのが分かっていても、チャレンジ精神が勝って買ってしまうなんてことも。そして時折良い意味での大当たりがあるからやめられない。
それはさておき。そのお店で今年のハロウィン関連の商品、この場合は食品だね、について、例年の1/3程度しか用意しないとの告知。エ、サクゲンナンデ!? とそのダイナミックな減り方に少々不安を覚えたわけだけど。
なぜ数量を減らしたか、一言で言えば"売れない"からです。毎年多くの商品が売れ残り廃棄されるからです。本来ハロウィンのお祭りでは子供達が仮装し近所の家々を訪ねお菓子をもらうのがメインのイベントですが日本でその風習はなかなか無理があるようです
— FOODS SHOP WATABE (@FOODSSHOPWATABE) 2014, 9月 11
ハロウィンデザインのものが10月31日をすぎると賞味期限が残っているにもかかわらず残り物として敬遠され、そのまま賞味期限が切れ廃棄せざるを得なくなるのは利益云々以前に心苦しいものなのです
— FOODS SHOP WATABE (@FOODSSHOPWATABE) 2014, 9月 11
クリスマス商品につきましてはまだ販売量も多くハロウィンにくらべればそういうロスは少ないのですがやはり状況は類似しているためクリスマス商品におきましても例年の半分の量の発注にとどめております。こちらもあらかじめ御承知おきくださいませ
— FOODS SHOP WATABE (@FOODSSHOPWATABE) 2014, 9月 11
理由のツイートを読んで納得。季節商品ってのはイベント自身がプレミアム状態なので、そのタイミングを逃すと逆プレミアムとなってしまい、そのパッケージが無かったとしても商品そのものには結構な価値があるにも関わらず敬遠されてしまう。近しい例だとワールドカップ関連の商品が良い例。服とか靴とか文房具はともかく、食品などのウセモノは食べたらおしまいだから、本来は関係ないはずなんだけど、やっぱり売れないのよね(青色パッケージの某ポテチが今なお山積みになっている某ディスカウントストアの情景が目に浮かぶ)。
実のところ円安が進んでいるってのも一因なんだろうけど、ハロウィンで1/3、クリスマスで1/2という入荷設定をしたということは、去年まではそれぞれのイベントではその程度しか売れなかったんだろうなあ、と思うと複雑な気分。商品入荷量のリサーチの難しさと共に、昨今の新商品などで「需要予想を大幅に超える売れ行きで云々」という説明がちらほら見えているのも、結局はロスリスクを最小限化するためのものなんだろうな、と思ったりもする。趣味趣向が分散化して、個々商品の想定販売数が減っているので、予想が立てにくいんだろうな。
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