江戸しぐさが偽証しぐさである証、そして語ろう「江戸しぐさ 今日から改名 うそしぐさ」

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「個々の要素の中には良いこともあるのだから、全体の体系はウソ、デタラメでもいいじゃないか」という、やっちゃならんことの代表格であり、関係者の悪質な意味での利権を維持するためのトンデモ話としての例にもなりつつある「江戸しぐさ」。それが伝承されている江戸自体における関連資料が一切残っていないとする実態においては「徹底的に弾圧されて抹消させられた」というがその理由だとしているのだけど......

そうだよね。落語などにも一切出てこないってのはどういうことなのよ。

そもそも江戸時代には禁止されていた、あのキリスト教に関してですら、現在では山ほど痕跡や資料が残っているというのに、「江戸しぐさ」の資料が欠片もないというのは、子供にでも分かるおかしな話。そこまで江戸幕府って情報管理に長けていたはずはないのだけど。

先日の某細胞やら某証言やら某調書のように、昨今では存在しない物をあったとでっち上げるのが流行みたいなので、「ふわりんしぐさ」をでっち上げちゃうぞ。戦国時代に存在した、ふわりんを崇拝する習慣だ。教祖はタイムスリップしたふわりん。信者は一日一本、教祖にチョコレートバーをささげること。スニッカーズは不可。食べにくいから。

......変な話でしょ? つまり「江戸しぐさ」ってのはその程度のレベルのモノなのよ。「江戸しぐさ」を事実のものとして語るのが、どれほど恥ずかしいものなのか、良く理解してほしいな。ラノベの話を事実として歴史の時間に語るようなものなのだから。

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 初めまして、こんにちは。
 不破雷蔵様の記事を、興味深く読みました。
 私は、江戸しくさの話題に初めて触れた際に、次のような感じで素朴に受け止めていました。「なんだかよく分からないけれど、江戸時代にはそういうマナーが実際にあったらしいです?」
 その後、幾つかの批判的なサイトの記事を読むにつれて、ようやくその怪しさに気がついた次第です。

 今日の私も、不破雷蔵様の記事を読み終えて、「確かに江戸しぐさが歴史的な事実ならば、江戸時代に詳しい落語家さんが知らないはずはない。やはり、江戸しぐさは善意を装った多分にビジネス的な展開の代物だったのだ」という思いを強くしたのでした。
 ・・・
 このような、よく知らない説に初めて触れて直ちに怪しさを見抜くことは、その分野をよく知らない私にとっては難しいものです。
 それだけに、不破雷蔵様や柳家三之助様のようにすばっと指摘してくださる御方の存在は頼もしい限りです。ありがごとうございました。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年9月14日 07:25に書いた記事です。

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