https://t.co/BOdBf5bHxf
先日公開された池田元久・元経産副大臣の事故調証言にて【菅直人が朝日新聞に「自分は冷静だった」と記事に書かせていた】と証言している件、原文はこちらのリンクから。
http://t.co/5TC3rJUJF7
— へぼ担当@育児中 (@hebotanto) 2014, 9月 15
公式RT 内容確認。これ、「朝日の記事で言わせたり」の部分が致命的だけど、他にも前後部分を読むと、震災直後からちらほら語れていた当時の総理の挙動がほぼそのまま書かれてる。先に挙げた寺田氏のことも。 pic.twitter.com/xzSMS0S28t
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 15
先日「吉田調書」の漏洩による情報錯綜を防ぐため、本来非公開の予定だった福島第一原発の事故に関する」政府事故調査委員会議事録。PDFファイルとはいえテキスト化されていないため、なかなか解析が進んでいないようだけど、ちらほらとチェックを入れた人による話が上がっている。今件もその一つ。
「プロメテウスの罠」でも菅氏の激昂の話は出ているとの指摘もあるけれど、問題はその部分では無く。
菅氏の挙動に関して色々と話が出ていた勇猛果敢な話どころか、それと正反対の対応をしていたことが告げられている。無論、議事録にあることすべてが「事実」とは限らない。語った人には「真実」であっても。ただ、「事実」の可能性が高いこと、他の人と付き合わせればその確からしさはさらに高まる。議事録外で語られている、現場にいた人、それに近しい人から伝わってくる話も合わせれば、ね。
そしてこの議事録の内容が(個人の思い違い、勘違い、表現の間違いを除けば)、他の話より事実に近い、複数の議事録を突き合わせればその可能性がさらに高まる理由は2つ。1つは「本来非公開の前提で収録されていたこと」。公開予定として語られた場合よりは、より細かく、正しい内容が語られる可能性は高い。そしてもう1つは、いわゆる「囚人のジレンマ」。仮に嘘が語られたとしても、個々の聴き取り内容は非公開なのだから、該当者同士でも他人の内容を知ることはできない。お互い陰で口裏合わせをしたとしても、それが正しいか確かめるすべはない。整合性が取れなきゃ、どちらかが間違いということになる。今回の「吉田調書」を巡っての、朝日新聞と読売・産経の内容の相違みたいに、ね。
で。
その辺の詳しい精査は他の人がお仕事ということでやるだろうからホールドとして。
副大臣といえども内閣の一員ですから、審議官とか武藤とか副知事には申し訳なかったと謝った。それぐらい大変な激昂でした。
僕は人を後ろから鉄砲で撃つのは嫌いだから、菅さんにもこの文章を渡しました。ただ、非常に遺憾なのは、打ち消しにかかって、あの日以外はほとんど冷静だったと朝日の記事で言わせたり。ということは、あの日は激昂したということでしょう。
上でも触れているけど、激昂したか否かが問題視したように見えるし、その直後の黒塗りの部分が非常に気になる流れではあるんだけど。むしろゴジック強調の部分(こちらで装飾)。
「朝日の記事で言ったり」ではなく「朝日の記事で言わせたり」と書いてあるのだよね。「言わせたり」。これは何を意味するのだろう。
残念ながらURLは失念しちゃったけど、震災後の数か月以内に朝日新聞あたりで、原発事故当時の閣僚らの英雄譚的話が大きく掲載されたのをそれとなく記憶してるけど、それってもしかして......と思う次第(それが「プロメテウスの罠」だったのかもしれないけど、今サイトにも備忘録が無い)。
朝日新聞のウェブでもアーカイブをたどるのは難しい。というか3年も前の話だからね。ウェブロンザには【東京を救ったのは菅首相の判断ではないか【第2弾】】をはじめ、当時の記事が掲載されているので、それからたどることも出来るんだろうけど(書き手も多分にダブっているし)。
「朝日」というとテレビ朝日では無く、朝日新聞に他ならない。そして原発事故周りの詳細な記事を書き連ね【プロメテウスの罠】として書籍を出版し、その内容に関して大いなる賛美を受ける一方で、現場関係者からかなりキツイ批判を受けているのも朝日新聞。
さらには......
池田元久・元経産副大臣の事故調証言内の「朝日の記事で言わせたり」。そして今回の「吉田調書」は朝日新聞が最初に入手。うん。 pic.twitter.com/1bkULdNokp
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 15
......そう。「吉田調書」をどこよりも早く入手し、スクープとして報じたのも朝日新聞なんだよね。
はてさて。
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