「さえない貧乏人の家にいきなりツル美女が嫁に来て高価な織物までくれる」とか、「さえない牛飼い男のところに天女が来て嫁になってくれる」みたいな物語がれんめんと語り継がれてる国で、「男ならアニメの美少女なんか愛でてないで、成熟した三次元の女性としっかり恋愛しろ」とか言われましても
— さんりようこ (@sanriyoko) 2014, 9月 1
アニメや漫画のような二次元的描写の異性に惚れこんで熱中してしまい、三次元を疎んじてしまう......ように見える状況に対し、二次元のものになど没頭せずにリアルに目を向けろ、書を捨て外に出よう的な話がある。でも昔から「さえない貧乏人の家にいきなりツル美女が嫁に来て高価な織物までくれる」(鶴の恩返し。話に色々派生があり、相手は青年で子供を授かるというバージョンがある)とか、「さえない牛飼い男のところに天女が来て嫁になってくれる」(織姫と彦星の話。これも色々と派生の話があって、このパターンはその一例)というように、夢のような話を物語として創り上げ世に伝えるというスタイルがあるのだから......という話。
まぁこの類の話は日本に限らず古今東西多数存在するのを思い返せば、今も昔もあまり変わらないのではないかな、というのが実感。ただし現在では仮想の物語を表現する方法が高度化したのと、情報伝達の技術が発達したおかげで、昔と比べて「夢想」から得られる至福感が段違いなものとなり、現実への回帰が難しくなったというのも事実ではあろう。仮に今の技術で昔の人たちに「二次元嫁」だの「二次元婿」だのを見せて体験させれば、きっと今と同じような状況になるはず。
レスで指摘されているけど、今の二次元における「憧れの異性との出会い」を物語った作品って、多分に昔の話のパターンを踏襲しているのが多いしねえ。要は技術面だけが変わったまでで、人の想いは変わらないということだな。
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