「店員に怒られるから止めなさい」のさまざまな見方

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【子供のいたずらは「店員に怒られるから」止めさせるのではない】


先日掲載した「所業の内容について善悪を指摘した上で、それをしてはいけないと叱るのではなく、第三者に怒られるから止めなさいと子供を諭す保護者」について。昔から結構あるよね、とか、具体的にこの保護者は何を考えているのだろうかとか、子供の想いはとか、色々な方面から意見をいただいた。シンプルなやりとりの中にも、色々と考えなきゃいけない要素があるよなあ、という実感。特にこれは子供に善悪の判断を誤らせる、というよりはその判断すらスルーしてしまい、してよい・よくないの判断基準が善悪から怒られる・怒られないにすり替わってしまうという危険性を示唆している。


すると当然この話のように、子供自身は怒られるようなことを、経験則で覚えてしないようになるものの、なぜ怒られるのか、なぜそれをしてはいけないのかという、根本的な部分を理解しないまま育ってしまう。蛇口をひねると水が出て来るけど、どうして水が出て来るのかを知らないという感じ。最低限の生活をする上では支障は生じないかもしれないけど、まともな対人行動・社会生活ができなくなるよね、これでは。

一方このような指摘もあり、こちらも納得がいくものだった。


要はその行動そのものでは無く、周囲からどのように見られるのか、さらには子供からどのような判断をされるのかまで考えてしまい、自己防衛的な発想から最善策として「店員のせいで辞めさせなきゃいけないのよ」という選択肢を選んだという考え方。海外と比べて日本では集団の中の一員としての存在を重視する傾向があるのは、本家でもいくつかデータとして調査結果を精査した通りで、裏付けとなるものもあるので、理解は出来る気がする。ただしそれを繰り返していると、子供が学ばねばならないことを学べなくなるよね。本質では無く、うわべだけで色々な物事を覚えてしまう。そして本人自身も薄っぺらな存在になってしまうのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月16日 07:48に書いた記事です。

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