台所用のキッチンペーパー「Sopalin」の広告。ずぼらっぽく見える旦那がコーヒーを入れて新聞を読もうとするが、すでに新聞にお熱のようでコーヒーをテーブルの上にざっくりとこぼしてしまう。しかしそのこぼれたコーヒーには気を留めず、一口飲んでソファーに移動し、新聞を読み始める。当然テーブルにはコーヒーがこぼれたまま。
そこに洗濯ものを抱えた奥さんがやってくる。当然テーブル上のコーヒーに気が付くが、同時にこぼした旦那本人に片づけさせようと一計を講じることになる。
テーブルの上にあるキッチンペーパーに手をかけ、持ち上げようとするが、どうしても持ち上がらない。その様子に気が付いた旦那も目を向け、何をしているんだ感。まるで伝説の剣を抜こうとしても抜けない、そんな情景。「今こそ勇者、あなたの出番よ」とばかりに旦那にその場を譲り、この剣、ではなくキッチンペーパーを抜いてと目で指図。旦那が手をかけ、そして力を込めて持ち上げようとすると......
......すぽっと持ち上がる。「あーら、手に持ったわね。じゃあこのコーヒー拭いてちょうだい」とばかりに、先ほど旦那がこぼしたコーヒーを指す奥さん。要は旦那自身にこぼしたコーヒーを片付けてもらうための、奥さんの計略だったわけだ。旦那も「やられたぁぁぁぁ」とばかりに顔を苦々しくするも、どことなく「一本取られた」的な雰囲気。
背景に流れるBGMやらおじいさんの声で、まさにアーサー王の伝説の剣を抜くシーンを想像させるけど、まあ日常生活で繰り広げられる伝説はこんなもんだろうというお話。奥さんの賢さに脱帽。
コメントする