「見えない敵とバトルする」不特定多数のゴーストとの戦い...ネットを使った対戦ゲームはここまで進歩した

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先日「マリオカート」か何かで亡くなった自分の父親のゴーストと走り合う話を見聞きした際に、世の中色々変わったな的な感を覚えたのだけど、それと似たような感触を覚えさせられたお話。レースゲームの「Forza5」というソフトに登場する敵の車両が、世界各地でプレーしている他のプレイヤーの走行状況をデータ化し、その中で自分の実力に近いものをピックアップして戦わせているというもの。AIによるロジックも結局画一化してしまうところがあるのと比べ、実に個性的な走りを見せてくれるという。何この走り? とか覚えるものもあるのだろうし、しかも実力的には自分と近いもの(と判断された対象)だから、接戦が楽しめる。まさに理想的な対戦ゲーム。


指摘にもある通り、単に人間臭い走りをしているため(当然だな、元々人間の走行データを収録したのだから)、機械と戦っているという味気なさを覚えることなく楽しめるだけでなく、自分自身のデータが「遠征」して、他人とバトルし、しかも勝手に稼いでくれるというもの。この仕組み、色々と応用が出来そうな気がするね。「ディアブロ」のようなパーティー制のRPGとか、それこそ「艦これ」みたいなタイプのゲームでも(もっとも行動パターンにおいて、多分に個性が出てくるようなもので、かつ処理できるデータがシンプルなものでないと現状では難しいけど)。


そうそう、「発想の転換」というか、切り口の違いを改めて覚えさせられるお話ではある。ゲームも突き詰めれば「疑似体験」「現状再現」だから、話にある通り実用的なシミュレーション向けのAI的なデータも構築できるわけで......話にあるような実戦投入はともかく(精々サポート・ガイダンス用データ位だろうね)、そこまでいかなくとも、例えば某戦車ゲームあたりで戦績の良いプレイヤーのデータを集積して、強いAIチームを作るなんてのは結構容易に出来そうだな。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月24日 08:01に書いた記事です。

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