江戸しぐさにありそうで無いこと「デタラメを言わない」

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ツイートした本人も後程訂正している通り「ってのはないの?」が正解、という話はさておき。あれだけ現代のビジネスマナーライクな(そりゃそうだ。原則それをコンバートしただけの話だものね)「江戸しぐさ」なるものの話。ちょいと考えればすぐにでも矛盾がグロス単位で出てきて、虚実であることは分かるのだけど、それをズバリ指摘できる一つのポイントがこれ。

嘘をついたらいけない、デタラメを口にしてはいけない。それこそビジネスマナー以前の問題で、礼儀作法の根本的なレベルの話ではあるのだけど、それ自身を認めてしまうと「江戸しぐさ」そのものの存在を否定することになる。つまり矛盾しているというわけだ。

ところが。


との指摘があり、調べてみると確かに「江戸しぐさ」には「水かけ言葉」「戸締め言葉」を使ってはいけないとある。要は「でも」「だって」「しかし」などの言い回しで相手の話を無視する言葉を使うなというもの。だから、「デタラメなことはいわないってのは江戸しぐさにはないの?」と聞くなということ......ってそりゃ単なる言論弾圧、あるいは悪質な新興宗教的な切り回しだろ、的な。

ああ、言い方がまずかったのか。「江戸しぐさに『デタラメな事は言わない』というのは無いので矛盾しているから、江戸しぐさそのものは存在しない、デタラメである」と言えばいいのか。あるいはもっとシンプルに「江戸しぐさなど無い。デタラメである」。そうすれば、江戸しぐさの仕組みに従えば「でも」「だって」「しかし」などとして、否定することはできないものね(悪魔の実在を信じたくなるような、ゆがんだ微笑)。

さらに江戸しぐさでは、「継承者は江戸末期に一時期虐殺された」という言い伝えがあるという設定になっている。つまり......


との指摘にある通り、都合が悪くなると無垢に信じている人たちが抹殺されかねない。非常に物騒なので止めてほしい。うん、非常に懸念される事態ではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月24日 08:12に書いた記事です。

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