「最近のゲームについていけない......そう感じたらラグナロクオンライン」そうか。ROはもう自らその立ち位置でアピールしているのか。ある意味正解かも。 pic.twitter.com/HDKfIV2wAv
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 9月 24
日本では2002年12月からサービス開始とあるので、実に10年を超えたロングランの多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム「ラグナロクオンライン」。略名は「RO」。同時期に流行った類似のゲームが時代の流れに沿い、あるいは株主に突っ込まれる形で続々3Dリアル化していく中で、頑なにその姿(SDキャラ、クォータービュー的な俯瞰スタイル)を維持し、作品全体の雰囲気もまったりとしたコミュニケーション重視的なものを維持したおかげで、独自の確固たる世界観を有したまま、今なおサービスが進んでいるという、稀有な存在の作品。利用者数は漸減しているとの話ではあるけど、今なおサービスが維持できるほどの利用客は存続していることになる。
で、そのROの広告が先日目に留まったのだけど、そのキャッチコピーが上のもの。「最近のゲームについていけない......そう感じたらラグナロクオンライン」。非常に納得がいく内容なだけに、思わず頷き、感心してしまう。時代遅れと揶揄する向きもあるけれど、RO独特のプレイ感は今なお健在で、まったりとした感覚を楽しめる。中には戦闘など見向きもせず、街中での対話を楽しむという、まるでアバターによるコミュニティチャットシステム的にプレイしている人も少なくない。その意味では、「最近のせわしいゲームはちょっと疲れるし、ついてけないな」という人には、うってつけのタイトルに違いない。
ROが今や著老舗の落ち着いた料理店、古本屋のようなポジションを維持しながら、その状態をむしろ特徴、個性、メリットとしてアピールするあたり、昨今のゲーム系広告の中では久々に「いいね!」を覚えるものだなぁ、と思った次第。
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