物欲、購入欲と「見せびらかせたい」という承認欲求との関係

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最近「承認(欲求)」という言い回しが心理学方面でのトレンドワードになっているのかなあ、という感じを覚えつつ。物欲や購買欲が多分に、自分自身の便益を充足するものではなく、第三者に公知して自分を見てほしい、見せびらかせたいとする披露アイテム的な役割が大きくなっているのではないかという話。まぁソーシャルゲームの類は横の連携による一体感の他に、他人との競争比較の面が結構大きいし、それを後押しするだけの情報交換が容易なソーシャルメディアがここまで浸透すれば、理解は十分できる。いわゆる「飯テロ」なんてのもその一つだし、Facebookで色々と指摘されている、「自分のタイムラインには食事シーンしか出てこない」ってのも、それに近いのではないかな。

一方で、このような状況に首を傾げる意見もある。こちらも大よそ同意。


特にブランド物の洋服や宝石、装飾品はこの傾向が強いのだけど、他人に見せて自分の存在感を周囲に認知してもらうのが主な存在理由となる。無人島で高級ブランドの服を毎日着替えてもむなしいだけでしょ? もちろん他人に見てもらう、認めてもらうってのは強力なモチベーションになるので(人間ってのは社会性のある生物だからね)、それ自身を軽視するのは問題だけど、それにとらわれ過ぎると自分を見失ってしまう。

他人の評価は移り気だし、その他人自身も常に行き来している。でも自分は一人で、自分の考えは自分自身のもの。心構え次第で動じない、がっつりとした土台を創り上げることができる。それを意識し、努力していれば、自分自身を見失うことは無いし、芯の底から楽しいことを見つけられるに違いない。他人が面白そうだから自分も面白いかもしれない、ではなく、自分が面白いと思ったから、これは面白い、という感じだね。

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このページは、不破雷蔵が2014年9月26日 07:32に書いた記事です。

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