日本で成果主義に否定的な意見が多いのは、ほとんどの企業が経営者側にだけ都合のいいように「成果主義」の恣意的運用をしてきた結果ではないかなと。 RT @Kirokuro 成果主義を支持する人がおめでたいのは、自分の成果判断基準を企業がそのままそっくり採用してくれると信じてるとしか思
— 羊 (@shouichikwhr) 2014, 9月 26
企業内の閉塞感や企業そのものの活力、人材(人員ではなく)不足や正規・非正規問題、可処分所得問題などにも絡んでくる話の一つとして最近色々と話題に登っている「成果主義」。昨今では否定的意見が増えているのだけど、逆に促進する企業も出てきていて、どうも意見は錯綜しているところがある。実際のところはケースバイケースでこれが黄金律的なものはないんだけど、ここしばらくは「成果主義絶対、間違いない」って雰囲気が蔓延していたのが事実ではある。
なんだかなあ。「成果主義の神話」はいい加減辞めないと本当に日本衰退するぞ、と強く感じる昨今でございます。 http://t.co/Le8lcZtHPF
— いなりずし (@anobiidae) 2014, 9月 25
現実?
50m走100m走と500m走と1500m走と棒高跳びとドッジボールと保健体育と、いろんな競技がいろんなレベルで混在しているのに、同じ物差し上に並べて点数付けようとかやってるんだよ、と。
点数を取りやすい競技も、取りにくい競技もいろいろある。でも本人は競技を選べない...
— いなりずし (@anobiidae) 2014, 9月 25
もうひとつ。この体育の点数だけで内申点も決めます、とかやられたら体育の点数取れない人間はどうしたらいいのさ、と。
ある物差しに当てはまらない人間は「無能である」「ゴミである」というのが成果主義のシステムですよっと。
— いなりずし (@anobiidae) 2014, 9月 25
弊社も成果主義は事実上廃止したな。
理由は
「自己申告の上手い奴」
「偶々運が良くて成果が出た奴」
「成果が見える部署にいる奴」
だけが評価される不公平な仕組みだということが分かったから。
現在は成果よりもプロセスも評価してパランス取るようになってるわ。
— かず@GAE/J+AngularJS (@Kazzz) 2014, 9月 25
70%の割合は高すぎるけど、単純な年功の廃止も駄目で、例えば会社の中興の祖とか、黎明期に実績出した人を、今は成果が出ていないからと役立たず扱いするのはおかしい。適材適所で頑張って貰える仕事を考えるようにすべきかと。
— かず@GAE/J+AngularJS (@Kazzz) 2014, 9月 25
難しすぎる問題だしなあ。
まあ、間違いなく言えるのは、こういう評価システムを変更するとかやって失敗したとしても、人事部門や役職持ちがその責任を取ることはない。
— いなりずし (@anobiidae) 2014, 9月 25
MBOシートも成果主義廃止と共に廃止されましたね。現在は "向上計画書"ってのに変わりました。勿論、直接評価に結びつくものではなく、仕事の方向性と実績を確認する書面になってます。
— かず@GAE/J+AngularJS (@Kazzz) 2014, 9月 25
指摘にもある通り「成果主義」は分かりやすい手法の一つに違いはない。けどその「成果」を推し量るための基準や図る人(この場合は上司)のスキルに難があると、ずる賢い人......というか表面上の、既存の物差しでのみ図れる数字の出し方を学んだ人が実力以上に評価をされてしまったり、上司そのものの好き嫌いで多分に判断が変わったりしてしまう。また、その上司が該当する「物差し」を持っていないと、いくら企業に貢献できる存在でも評価をされないで終わってしまう可能性が高くなる。そして「成果主義」に偏りすぎた時、それを実行する「評価する側」のスキルが高かったとは、一概には言えなかったりするのが、悲劇だったりもする。上にある通り、企業側、あるいは一部の上司の都合の良いように「評価」がよじ曲げられてしまうこともあるわけだし。「自分の成果判断基準を企業がそのままそっくり採用してくれるわけでは無い」のよね。
つーか、現在の就職だの働き方だのの問題は、90年代中頃以降から会社が、「社員と会社の信頼関係」を様々な形で切り売りしたせいで、労働者サイドが何も信用できなくなってるのが原因だと思う
— 林司 (HAYASHI,Tsukasa) (@Archangel_HT) 2014, 9月 26
そうなると、当然社員......というか新人を含めた一般社員は、経営陣や管理筋らを信用しなくなる。思い違いや過剰評価の部分もあるかもしれないけど、評価されなければモチベーションは無くなってしまう。何度となく触れているけど、「今努力して辛い思いが出来るのは、明日がより良くなるという確証があるから」であって、「明日も今日と変わらない、むしろ悪くなるらしい」ということになれば、誰もがやる気を失うのは当然のことなんだよね。
「成果主義」がちやほやされ始まったのって、色々調べた限りでは1990年前後。ちょうどこの頃って、年功序列制の否定や、成果主義の過剰賛美で、数字となって表れにくく評価されにくい部下教育が軽視されて、当時の中堅どころが「後輩の育成」より自分自身の営業成績を重視するようになった頃と一致するんだよね。さらにこの「当時の中堅どころ」って、いわゆる「団塊の世代」と多分に被るところがあるのかもしれない。
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