分野は書かないが、ワタシの知人は仕事で絶対に二案以上持って行くと言っていた。理由は「一案だけだと相手は『ダメ出し』が仕事だと考える。でも複数持って行くと相手は『選ぶこと』が自分の仕事だと考える。そうやって仕事をやりやすくしてく」とのことであった
— ばるぼら (@bxjp) 2014, 10月 28
【「二分法の罠」の仕組みを図で解説してみる】で詳しく解説しているけれど、人はそれが良くないという認識を持つ一方、シンプルで分かりやすい二択の方法を好むことが多い。そして無意識のうちに、二分法の考え方で物事を考えてしまいがち。今件の場合も、例えば相手に選択肢を用意せずに一案だけ呈してしまうと、イエス/ノーの選択を頭に浮かべてしまい、どうしてもダメ出し的な発想に結びつく。しかし複数の案を提示することで、それぞれの案の良し悪しではなく、どれか一つを選ぶことを、自分の仕事だと考えるようになる。手品のミスディレクションみたいな......というと言い過ぎかもしれないけれど、それに近い発想ではある。心理誘導と呼ぶべきかな。
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