↑ まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」(12)
単行本の紹介、購読報告としては久々の話。最近は単行本を積極的に買い求めることも少なくなり、意識的に継続購読を止めているのが数ラインある以外は、月刊誌が数種類、単行本での直読みがこの「まおゆう」と「ゲート」、そして雑誌購読と単行本の併読が何ラインかぐらいに留めている次第。ああ、それでも数え直すと結構あるほうなのかな。「ゲート」は無料購読だから別枠とすると、純粋に単行本で初めて読むのは、この「まおゆう」だけになるのかも。
で、この「まおゆう」、原作は2ちゃんねるに投稿された一連の小説だということは知っているし、それをまとめたサイトも確認できるので、読もうとすればストーリーの最期まで知ることができる。けど敢てそれはやっていない。今作品の描き手の先生の描写や話の進ませ方が好きで、その点でも気に入っているので(登場人物が活き活きとしている作品は滅多に遭遇できないからね)、単行本を読んだ時の面白みが半減してしまうのは好きでないと思ったから。
ストーリーそのものにも興味があるので、同じ原作を元にしたオンライン上の連載や雑誌掲載のもいくつか斜め読みしたけれど、例のテレビアニメの放映終了と共に市場の上での熱も醒めたようで、いつのまにか尻つぼみになったり、内容がざっくりと切られて終わってしまったりで、がっかりさせられている。その点、今件作品は最後までしっかりと書き連ねてくれそうなので、終わりまで追いかける価値はあるな、と思った次第。
今件12巻は表紙のイメージが幾分シリアス調に見えたことからも分かるように、ちょっとした佳境に入っている感はある。世界全体における気合いの入れ直し、というところ。突然の近代兵器の集団利用には、ちょっと反則感も覚えるし、射程やライフリングなど直進性の問題などハテナマークを覚えるところもあるけれど、これはこれで許容範囲内。
これからどのように物語は進んでいくのか。単行本の進み具合は結構早い方だし、原作はすでに終了しているので「原作に追いついてしまって話が続かない」というトラブルは有りえないのが幸い。最終巻まで読み通して、「ああ、集めて良かった」という質のまま終わることを願いたいな。
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