「四天王と呼ばれるこの7人」......え?

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当方も本家記事の中で「コンビニ四天王」という言い回しを用いているけど、これは売上上位4社、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスを指していることからも分かるように、対象は4つ。元々仏教用語の「四天王」(仏教界における4人の守護神、持国天・増長天・広目天・多聞天)からきた言葉で、台頭する4つの勢力、人物を指す。似たような言い回しでは御三家とかが有名(こちらは江戸時代の徳川御三家が語源)。

ともあれ、「四天王」という言い回しを使う以上、原則として対象は4つでなければならない。「四天王とよばれているらしいこの7人」という言い回しそのものに首を傾げるのは当然の話。「双子の3人」「一人ぼっちの団体旅行」みたいな感じ。これは明らかに間違い......というより深く考えずに「なんだかスゴイ集団」という程度にしか考えずに使ったみたいだな。

痛車をはじめとした「痛●×」の類も、当初は世間一般の人から見ると「軽蔑と哀れみが混合した刺激的な対象」としての意味合いが強かった。要は「なんだか恥ずかしそうな見た目だよな」的な意味合いの対象を、そのままの表現で用いるとダイレクトに過ぎるので「痛車」的な表現とした次第。ところがアニメや漫画の造形に対してその表現が使われることが相次いだ(ってことは見方を変えれば、その言い回しを最初に使った、使いまわしたサイドってのは、多分に偏見を持っていたことになるよね)ことから、いつの間にか「痛●×」のニュアンスが変わり、アニメや漫画のビジュアルを用いた造形に用いられるようになった感じがある。

元々の「痛々しい」とはニュアンスが随分と異なるけど、これはこれで「言葉の進化」として受け止めても良いかもしれない。

ちなみに大本の記事でとりあげられている「痛バッグ」。見た目があまりにも派手で、しかも下手に触れると壊れてしまいそうな感じなので、よほどのことが無い限り周囲からはやや距離を置かれてしまう。宝石じゃらじゃらつけて化粧ばっちり、その香りのキツさから1メートル以内には近づけないような、リッチでゴージャスなおばさまと同じような、謎のATフィールド的な役割を果たす。満員電車などなら話は別だけど、通常の場面とかなら混雑が避けられる役割を果たす、かもしれないな。「目立ちたい」という想いは果たされるには違いない。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月 9日 07:55に書いた記事です。

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