Facebookのタイムラインで強制的に動画広告流したら「ケタ違いの拡散能力」も当然だろ、そしてそれは......なお話

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まったく同じ4分間の映像だが、フェイスブックでの再生回数は公開後4時間で240万回を突破したのに対して、YouTubeでは数千回にとどまった。いったいなぜなのか。フェイスブックでビヨンセをフォローしているファン約6400万人の多くは、ニュースフィードでこのビデオを見つけると、すぐに友達とシェアした。だがYouTube(グーグルの一部門だ)自体には、ユーザーが感動を簡単に拡散する手段がない。

詳しくは本文を読んでほしいけど、YouTubeの動画は他人へ口コミする手段に劣っている、でもFacebookの動画はそうじゃない、どんどん他人の目につくような拡散がされる、広告動画だって然り、自動再生されるから、再生回数はケタ違いと、Facebook肯定筋がドヤ顔でアピールしているというところ。

で、指摘の通り、Facebook内のTL(タイムライン)上の動画って、多分に自動再生されてしまうし、普通のタイムラインを読む過程で強制的に目に留まらせられる。それを「桁違いの再生数」と自慢してもねえ。じきに再生数そのものは多くても、その数に対する「効果」比率はどれほどになるのかというツッコミが来ることだろうな。

結局これって、ポップアップ広告やマウスオン広告などと同じ誤解を、広告配信側・システム管理側がしているんだよね。あるいは気が付いていて、焼き畑農業的な感じで意図的にやっている、つまり「最初は目立つのですげー効果が出る。でもすぐに飽きられて避けるようになるので効果が下がる。そしたらまた別の猫ダマシを考えればいいさ」的な感じで考えているか、あるいは「ウザいだろうけど嫌ならFacebookを使うのを辞めな」的な発想に陥っている。先のTL上での「最新情報」と「トピックス」の切り替えの件も、結局はそれと同じ発想。

この「猫ダマシ的広告」って、中長期的には使い手の信頼を失うばかりで、結局は幅広い層が不幸になるんだよね。人を騙す手段は繰り返されれば皆が避けるわけだし。「違うよ、全然違うよ」みたいに、騙してなどいないと主張するかもしれないけど。この辺りの構図、送り手側の傲慢さが見え隠れする手法って、例のネイティブ広告や、さらにはバイラルメディアあたりにも見え隠れしていて、何だかイヤな感じ。この姿勢が、IT業界、デジタル業界全体の胡散臭さ的な雰囲気を作っているんじゃないのかなあ、とすら思わせる。

広告の連動性やお薦めシステムなら、楽天よりもアマゾンであるべき、といえば分かるだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月 3日 08:05に書いた記事です。

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