MRJのロールアウトと、イメージ戦略の大切さと

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ロマンの象徴ともいえる三菱のMRJが先日ロールアウトされたということで、巷ではその画像や映像がボンガボンガと展開され、おおこれがかのMRJかと再認識させられた次第。久々の国産旅客機ということで、色々と期待を寄せる声や記事が見受けられた。

一方でこんな話も指摘され、なるほど感を覚えさせられる。


昨今は画像の加工ツールも高性能化して、コラージュ技術もアップしたものだから、当然MRJに関しても色々な人たちがコラージュした作品をちらほらと見受けることができる。ただMRJは元々民間旅客機として開発製造されていることもあり、海外に展開するという観点でも、イメージがとても大切になる。軍用機(当方が見たのは旧軍の一式陸攻的なカラーリングがされていた)的な色合いのコラージュなどは、まさに企業側の思惑に反するもので、それこそイメージを損なうものとして訴えられても文句は言えない。自然食品のパッケージに「合成直食料山盛りです」的なものをホンモノであるかのように書き加えるようなもの。

さらに困ったことに、この類のコラって出来栄えが良いと、創った本人はジョーク、フェイクのつもりでも、画像そのものが独り歩きして、まるで本物であるかのように伝えられてしまう。そして画像や動画による印象は、後程事実が伝えられ、それがニセモノだと判明しても、心の奥底に刻まれてしまいかねない。そういう印象の悪化を懸念してるからこそ、わざわざ写真に「改変はご遠慮ください」と記述しているのだろうな。当たり前の話だから、普通はそんなことしないもの。

...ただこの類のフェイク、コラって、下手すると個人ベースでは無く、報道機関レベルでもやらかしかねないんだよな、想像図とかイメージ図とかいう大義名分を使って。

色々と考えさせられるお話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月21日 07:30に書いた記事です。

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