Google「パイレーツアップデート」実施、著作権侵害サイト対策を強化 http://t.co/DN9tzchSrN
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 10月 28
「パイレーツアップデート」(Pirate Update)とは著作権侵害件数の多いWebサイトの検索順位を下げるためのアルゴリズム。Google は専用の著作権侵害の報告フォームから DMCA(Digital Millennium Copyright Act = デジタルミレニアム著作権法)に基づいた著作権侵害の申し立てを受け付けているが、その申立を多数受け取ったWebサイトは著作権を無視した運営が継続的に行われているものと判断して、検索順位を下げる措置を取る。
先日から実行浸透が行われていると宣言された、検索エンジングーグルによるパイレーツアップデート。要はパイレーツ(海賊)紛いの行為をしている、コンテンツを盗用しているとして訴えられた行為を多数成したサイトについて、「お前は海賊行為を山ほどしたので評価しないよ」的な刻印をしてしまおうというもの。で、その基準としてDMCAの申し立て(と表記は有るけど実質的には受理されたという意味だろうな)件数が用いられている、と。
パンダアップデートやペンギンアップデートとほぼ同じタイミングで実施されたこともあり、どれが適用された結果なのかは分からないけれど、この影響を受けたとするサイトの報告が国内外を問わず見聞きされる。誤爆も相変わらず多いようだけど......
で、だ。この類の精査基準では、NAVERまとめやら悪質系まとめサイトも対象になってボンガボンガさようなら状態になると思ったら。
パイレーツアップデートで多数の海賊版サイトの検索順位が大幅下落 http://t.co/U5QKpP9SIq 「無断転載やコピーが多い NAVERまとめや2chまとめ系サイトの検索順位は特に大きな変化は起きていなかった。」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 10月 28
「記事や書籍の内容を無断で NAVERまとめに掲載している人が後を絶たないのですが、LINEに通報するのではなくて必ず Google に削除リクエストを出しています。みんながDMCA違反で NAVERまとめURLの削除リクエストをGoogleに送信して、順位落とされたらいいのに」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 10月 28
ということで日本国内で該当しそうなこれらのサイトにはほとんど影響が生じていないとの話。実際これは体験しているし、複数の実例も確認できている。パイレーツアップデートは完全浸透・履行までに数週間かかるとの話なので、まだこれから様子見ではあるけれど、このままの状態で終わりとなれば、「結局NAVERまとめや悪質系まとめサイトを精査評価できるような、まともなロジックでは無かったのか、節穴かよ」とか「癒着しているという噂は本当だったんだな」とか「2バイトコード圏ではほとんど対応できない程プログラムの質が落ちてるんじゃね?」などといった巷の噂にも耳を傾けざるを得なくなる。
ほんと、なにやってるんだろうね......先行記事【バイラルメディアやらネイティブ広告に「はてな?」を呈する動き】や、エボラ出血熱の情報関連の話でも触れているけど、信頼性を切り売りして懐を温めようとすると、取り返しのつかないことになるんだけどね。
コメントする