デビューする作家さんには、印税の説明をします(当たり前)。で、「私の見た情報と違う......」と言われることはありますw 騙されてんよー ウチは初版も価格も普通。そこで差別化しないというか、著者さんが安心して書けて、読者さんが安心して買える、真ん中を創刊時に指向というか。
— サト(GA文庫編集部) (@GA_SATO) 2014, 10月 1
単行本出すまで頑張れる自信があるなら、印税率と作品を他に持って行っちゃダメよ期間は連載始める前に聞いておくと良いにょ。
— ざらぶP(多忙につきレス減少中) (@zarabu01) 2014, 10月 1
先日のアルファポリス上場の話にもある通り、ビジネスモデルのスタイルは多種多様なれど、電子出版の様式を経由して、自分の漫画や小説などが商用ベースに乗る機会は比較的に高まるようになった。それに合わせて当然出てくるのが、この印税も含めた対価の話と、作品の独占権の話。
印税周りは以前にも触れたことがあるけど、その媒体の相場やスタイル、編集部単位の決まり、作家への信頼度など色々な要素によって左右する。完全な歩合制的なもの、つまり売れた分だけ印税支払いとか、印税契約だけど最低保証部数が設定されているとか(その部数までは、売れても売れなくても印税を支払う、つまりは買取的な原稿料のようなもの。初版の部数分だけって場合もある)、さらには印税とは別に原稿料が設定されているとか。また、その印税も一律で何%とか、部数によって変動してくるとかね。実際の所は、担当に直に聞くしかない。どの道、単行本化が具体的な話となった時に、ちゃんと文面の形で契約書に判子を押すことになる、はず。
それと「作品を他に持っていっちゃダメ」ってのは、表現を変えれば作品の独占権。有名どころの雑誌社や作家の場合は、作品ベースで無くて作者自身のベースで独占ってこともある。この場合は拘束のための対価が支払われることもある(某大手漫画雑誌で描いていた人のお話)。まぁそれに加えて仁義ってのもあるわな。ある4コマ漫画雑誌で描いていた話の設定をそのまま用い、何の相談・許可も無く別の雑誌でもサイドストーリーな作品を描き始めたら、読者も混乱するし編集部側も「なんでやねん」となるのは必至なわけで。まぁ、例えばある作品を終えた場合、1年経過したら他の出版社で展開してもいいよ、とかね(作品ベースでずーっと「ダメ」ってところも無いわけじゃないのよね。作品の権利は誰にあるのかとか、色々と物議をかもしそう)。
このあたりはいわゆる自主出版、同人誌とかキンドル出版なら、あまり気にしなくても済むんだけどね(キンドルの場合は印税がちゃんと公開・固定されてるから、交渉も何もあったもんじゃないけど)。
アルファポリス上場に際して、電子書籍周りのビジネスモデルが色々とクローズアップされてくると思うので、お金関連の話もまた色々と出て来るんじゃないかな。
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