以前とある雑誌で漫画を描いた時、
「今の子供は漫画を読めないので、ひとつのコマに2つ以上の行動を入れないで下さい」と言われた事がある。
(例えば)
ハッとなって、ふりむいて「なんだって!?」と叫ぶ。
↑1コマで済むけど、3つの行動をしているので3コマ必要になる。
— たかのあつのり@SDバトスピ単行本発売中 (@takanoatsunori) 2014, 10月 1
画像のような演出もダメと言われた。
読んだ子が「どうして同じ人が同じ場所に2人いるの?」と言ってしまうからだそうだ。 pic.twitter.com/6MwpcDSZIP
— たかのあつのり@SDバトスピ単行本発売中 (@takanoatsunori) 2014, 10月 1
さすがに読者を見くびりすぎなんじゃ...と思った(思う)けど、実際の所どうなんすかね。
— たかのあつのり@SDバトスピ単行本発売中 (@takanoatsunori) 2014, 10月 1
初めは何を言ってるのか良くわからなかったけど、具体例を出されてなるほど感を覚えた話。要は漫画の情景シーンでは良く見られる演出方法「第三者的な俯瞰視点からの視点」と「中心となる人物が語っている情景」を同一コマに収めると、それぞれ別の人物に受け止めてしまい、同じ人物がその場に二人いると認識してしまうというもの。
......えー。それって例えばゲームのアドベンチャーシーンなどで、会話している人物同士の立ち絵と、話している人自身の会話を表示するウィンドウの横に対象人物のアイコン的なバストアップの絵を載せているってのと同じじゃん? それが何で理解できないの?? とか思ってしまうのだけど。
@knighthayate @iwamoto_yoshi 逆にそれで漫画の技法を知ったり、
親に「これってどういう事?」と聞けば良いと思うのですが...
少なくとも僕はそれで漢字を覚えたりしました^^
— たかのあつのり@SDバトスピ単行本発売中 (@takanoatsunori) 2014, 10月 2
小学校時代に、漫画の腕をバタバタ動かすシーンで「何でここ腕増えてるの?」と友達から真顔で聞かれたことある。こういうのって教わらなくても自力で察する物だと思うんだけど、どうなんだろ
— nino (@ninouchiirazu) 2014, 10月 2
漫画は静止画だからこそ、その中で臨場感をかきたてさせ、読んでいる人の頭の中で実物が動いているかのような雰囲気を演出するための、漫画的手法が数多く用いられている。それを理解できないから止めてほしいというのは、恐らくは一部の読者(の保護者)からのツッコミがあったのだと思うけど、それはあくまで少数派で多数の話ではないと思う。
ただ、ちょいと調べてみると、過去にもこういう話があり、「間を読む」「表現されている内容を租借して理解し読み砕く」ことができない子供が増えている、との指摘もある。
.@OFURO1010 さんの「漫画を「読めない」子どもが増えてる。間を想像して話を読み進めることができない」をお気に入りにしました。 http://t.co/5bJfqmemeu
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2014, 10月 2
上で挙げたテレビゲームの世界でも、想像したり考えることを極力嫌い、下手をするとボタンを押すだけで進むタイプのゲームがもてはやされている......という指摘は数年前に鈴木みそ先生のルポ漫画でなされていたし、流れの一つとしては確かに存在するのかもしれない(具体的な統計があればいいんだけど、研究機関などでこの類のレポートが出ているのは見たことが無い)。
一方でこのような指摘もある。
>RT)「今の子供は漫画を読めない」というのは明らかに間違いで、正確には「読まない」「読んできてない」だろう。大人はともかく、子供なら、読み始めればせいぜい単行本数冊で漫画の読み方をおぼえるだろう。
— 須賀原洋行ゲキウマ地酒日記1,2巻発売中 (@tebasakitoriri) 2014, 10月 2
「うああ」の中の人。機会が無いから学べないってのは、確かに可能性としては高い。ではなぜ機会が無くなったのか。そこを考える必要があるんだろうな。
個人的には「その表現方法は止めてくれ」とする編集サイドの方が考え過ぎで、そこまで気にしたら何も出来なくなるヨ、とは思うのだけどね。
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