童話でチョークを食べて声を高くするオオカミ、その由来は?

| コメント(0)

【オオカミと七匹の子ヤギ(グリム童話)】


そんな童話あったっけかと調べてみたら、柱時計の中に羊が隠れる話ってところでああなるほどと思いだした。該当する描写の部分は「そこでオオカミは薬屋に行くと、声がきれいになるというチョークを食べて、またやって来ました」。羊たちに自分が狼であることがばれないように偽装するための手法の一つとして説明されている。チョーク食うなよ、というツッコミはさておき、童話でそういう話があるってのは、何らかの由来があるんだろうな、という感は確かに。

で、調べてみたら......

情報源:グリムと同時代にハーネマンが打ち立てた医療法・ホメオパシーには、炭酸カルシウムまたは硫酸カルシウムが喉の薬であるとの記述もある。

いわゆるホメオパシー、民間療法の類で、チョークの原材料がどの薬になりうるとの話があるとのこと。一方、赤ん坊がチョークや土を誤食する可能性があり、のどの痛みや呼吸器系の病気を起こすかもしれないとの記述がある。おい、それじゃダメだろ(汗)。ともあれ、グリム童話が創られたのと同時期に浸透していた民間療法の話を、そのまま童話に盛り込んだ可能性があるということ。

興味深く、同時に色々と複雑な苦笑いをせざるを得ない話でもある。いわゆる「医学もどき」が小噺となって現在にまで伝えられているってことなのだから。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2014年10月 5日 08:06に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「冬場の「ボンネットコンコン」後日談」です。

次の記事は「クワッドコプターの問題点を今から予言&危惧してみる」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30