電子書籍のレビューサイトが欲しい、いや内容そのものの評価ではなくて

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具体的な作品名の提示は避けるけど、昔の名作がようやく電子書籍化されたと思ったら、かなり画質は荒いし、あちこち端が欠けているし、はては取り込みした時のミスか何かでやや傾いているページがあって、読み手の購読意欲が半減して「絶望した!」モードに突入......なんてことはちらほら見聞きするようになった。紙媒体での雑誌でも落丁やら印刷のかすれやら誤植はありうる話だから、同じようなイレギュラーが電子書籍でも起きうるということで納得するしかないんだけど、やはり少々理不尽さを覚えるところがある。デジタルだから保存期間が長い(はずだ)し、精密さが売りなのに、何この体たらくはという感じ。

電子書籍化する側も、ノウハウの蓄積がないところもあれば、技術そのものがアレなレベルのものもあるんだろうな。同人誌みたいな雰囲気なのかもしれない。あのアマゾンですら、時々商品ページの参考画面で、取り込み中のスキャナ部分まで写した画面を掲載することがあるぐらいだから。

で。

読者側としては、やっぱりその辺の、作品そのものの内容だけじゃなく、電子書籍としての質的な要素も気になる所で。指摘されているとおりスキャンの精度や出来栄え、ちゃんとまっすぐに取り込みされているか、紙媒体からのシフトによるものならばカバー下や折り返し、帯部分、特典が収録されているか、インデックス機能があるか、完結まで電子化されているかなとといった要素も知りたいのよね。マジで。

どれもこれも必要不可欠、あればとっても嬉しいな的なものだけど、とりわけ「精度」「完結まで電子化されているか否か」ってのは重要。おざなりに電子化されていて、文字やトーンがつぶれていたりってのは読んでて見苦しくなることもあるし、紙媒体ではちゃんと完結しているのに電子書籍版では途中で終わっていると「続きが読みたいのに、ぐぬぬ」という悲劇が起きてしまう。

いくつかの要素に関しては、電子書籍系ポータルならすぐにでも実装できそうな項目だとは思うのだけど......やっぱり発行する側はあまりいい顔はしないんだろうな。「それ位目をつぶってくれよ」的な。あるいは「海外ではそこまで求めてないじゃん」のような。

でももったいないよな、やっぱり。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月 7日 07:24に書いた記事です。

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