エボラ出血熱に富山化学工業の薬が効いた事例が出たという話

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富山化学工業ってのは例の新型インフルエンザの際に大きな注目を集め、業績は悪化の一途をたどっていたけどその研究姿勢と成果、手持ちの技術が認められて富士フイルムグループに組み入れられたのを覚えている......というか新型インフルやら公開買い付け云々の話が出た時にボンガボンガ株価が上がって「すげーなー、これ」というのを日々見ていたんだよね。

で、その富山化学工業が再び注目を集めることになったのは、例のエボラ出血熱周り。【富士フイルム開発の「アビガン錠」、エボラ熱患者退院】などの話も合わせると、抗インフルエンザウイルス剤の「アビガン錠」やその他の未承認医薬品を併用する形で服用し治療したところ、回復したというもの。「アビガン錠」そのものはすでにインフルエンザ治療薬として承認されている。元々インフルエンザの増殖の時に使われる酵素の働きを抑える役割を持っているけれど、これがエボラウイルスにも有効とのこと。また、量産がしやすく服用も簡単なのもポイントだそうな。

指摘の通り、臨床事例が少ないため、たまたま上手く働いただけかもしれ無いし、他の薬との効用の組合せがプラスに働いたのかもしれない。実験だなんだと揶揄する声もあるけれど、ともあれ、治癒の可能性が出てきたのは評価すべきではあるし、一刻の猶予もならない事態なことに違いはないのだから、出来うる限りのリソースを投入して、より確証度の高い治療法を確立して欲しいものだね。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月 8日 07:51に書いた記事です。

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