あー、理解してきた。ドラマ版「ぬ~べ~」の悪い点は「役者の芸風に合わせて原作を改悪してるトコ」だ。原作に合わせて役者を決めてるんじゃなく、出演役者の芸風に合わせて原作の内容・設定・キャラを改変してる。
— マカロニandチーズ (@xgregory1974x) 2014, 10月 11
キャスト紹介やプロモーション映像などですでにある程度の予見はなされていたけれど、先日放送された実放送の第一話で、その予見をはるかに斜め上に行くような阿鼻叫喚度の展開となった、実写ドラマ版「地獄先生ぬーべー」。「先生ぬーべー」の部分は要らないんじゃないの? という意見もあり、それに納得する一方で、なんだかこの類の実写化に共通する香りが感じられるんだよなあ......という想いがあり、色々とツイッター上でチェックをしていたところ、合点のいく説明が。
原作に忠実な作品を作るにしても、オリジナリティを加えるにしても、その原作が必要なのか否か、原作を把握し、愛を持っているかというがまずは大切。その大切な部分よりも、上記で指摘されている通り、「役者の芸風に合わせて原作を改悪してしまう」と、よほどのバランス感覚が無いとおかしな出来栄えになってしまう。注目を集めている、内容にすぐれた原作だからこそその実写版でも良い部分を活かして良い作品を、というのが実写化の基本であるはずなのに、原作の人気を踏み台にして実写では好き勝手にやらかしてしまうと、踏み台からジャンプした本人自身のスキルが酷ければ、あっという間に失速してしまう。
野暮な話、「妖怪ウォッチ」で妖怪周りが話題に登っているので、関連性がありそうな妖怪系かつリアルとのつながりがある素材を持ってきて実写化すれば、ビッグウェーブに乗れるのでは、という腹積もりすら感じられる。正直、その姿勢は文化祭で目立ちたがり屋が劇の主人公になりたいから舞台劇をやろうって言い出すのと同じ感じ。キャストの半分に「ドラマ出演」の箔をつけさせるため、残り半分の名声を使って底上げしているような、要は「ぬーべー」である必要なんてどこにもなく、あえてその理由を探すとすれば「妖怪周りで流行っているので受けそうだから」位しか見つからない。
第二話以降で化ける可能性はゼロとはいえないけど、この製作姿勢ではこんな感想しか出てこない。......品質について、「これも妖怪のせい」とかいうオチは無しですぜ?
あと、動画系のプロモーション部分も首を傾げる。色々と検索したのだけど、なかなか公式系の素材が見つからないのよね、この作品。出てくるのはドヤ顔メインの自称ユーチューバーな感想動画と、違法コピーの動画を次々アップする「●×ちゃんねる」的なものばかり。後者はどうも雰囲気的に似ているところがあるので、一部は例の「企業レベルで違法コピーチャンネルを複数運用」って類の感もある。どうしたもんだかねえ。
※指摘があり、一部内容を変更しました。
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