正直思うんですが、マクドナルドとモスバーガー、今だとほぼ価格差がないんですよね。で、マクドナルドの味は、というと80円だったころと大差ないマズさ。そりゃあお前、どうしたって売上下がるに決まってるだろ。高い、不味い、がそろってるのに。
— MS-Interlagos inside (@MIBkai) 2014, 10月 11
所帯持ちにマクドナルドについて聞いて見ると『子供は行きたがるけど、自分の文も頼んでしまうと2000円近くになる。それだけあればもっとおいしいものが食べられるし、行きたくない』って言ってたもんな。高すぎだって。
— MS-Interlagos inside (@MIBkai) 2014, 10月 11
マクドナルドが例の鶏肉問題によるところが大きいとはいえ、無茶苦茶下方修正をして赤字予想に転落した件。【松屋の(フレッシュ)トマトカレーについて】で紹介した松屋のフレッシュカレーのように、見た目と価格という数量的・画材的な資料が残っているのならともかく、メニューの差し換えも多く見本の写真もあまり参考にならず、果ては味の部分は数量化が不可能なので比較のしようがないのだけど、メニュー全体の相対的・絶対的な劣化が一因ではないかという話があちこちから上がっている。
ハンバーガーチェーン店全体の不調は、特に震災以降の消費性向の変化によるところが大きいし、だからこそ各社とも朝食メニューに注力したり和風のメニューを増やして客層を広げようと努力はしている。けれど、根本的なメニューそのものの品質の点で、マクドナルドは上記にあるように、ライバル店として比較されがちなモスとの間に、相対的な劣化感を覚えさせられる状況にあることは否定できない。
「ほぼ価格差が無い」というのはややオーバーで、いくつか類似セットメニューを比較したところ、一人分のセットの価格としては100円玉1枚か2枚位の差異が生じることになる。見方をかえれば、それ位しか差が出ないということ。そして味はというと、これも指摘の通り、かつて80円やら65円やらの時代と大きな違いは無い(個人的には好きだけどね)。味については数量化・比較が出来ないので確証はできないのだけど、むしろ落ちているのではとの指摘もあるほど。
客単価を上げないと売り上げが維持できないという事情は分かるけど、その際に品質の維持向上にややリソースの投入を軽んじていたことは否めない。ハッピーセットや特異なメニュー、例えば月見バーガーやグラコロが投入されればそれを食しにはいくけれど、それもイベントアイテム的なもので常食するまでには至らなくなってしまう。そして通年メニューはコスパ的に「ごめんなさい」モード。
昨日のコンテンツメンテナンスの時に気が付いたのだけど、【外食産業の勝ち組日本マクドナルド、売上・最終利益とも過去最高の増収増益を記録】っていう記事を掲載するほど、ほんの5年前のマクドナルドは押せ押せモードだったんだよね。やはり当時の戦略が諸刃の剣だったということと、震災をトリガーにその「諸刃」の反対側の影響が出てきて、それに気が付くのが遅かったということなのかしら。
社長が代替わりし、戦略の転換もちらほら見受けられるけど、果たして新しい時代に生き残れる戦略を立ててかじ取りをすることができるのか。メニュー展開ぶりを見る限り、まだまだ迷走は続けてる気がするんだけどな......。なにしろ上記ツイートの後半部分の「同じ価格ならもっと美味しいものが食べられる」に否定が出来ないもの。
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