今、リストラした企業がエライみたいな話になってるけど、こういうやり方は、昔の貧しい子沢山の家庭が、口べらしのために幼児を間引きしたり、娘を売ったりするのと同じことで、未来に何らの希望も見いだせないやね。
— 松井計 (@matsuikei) 2012, 9月 3
タイムスタンプをよく見ると2012年9月。まだ人員不足が問題視されず、むしろ過度なまでのリストラが奨励賛美されていた時代。その時点でも少なからぬ人が、このような指摘・警告をしていた次第。中途採用をすればいい、あるいは企業ごと買収して人もノウハウも、という話はよく聞くけれど、それが出来れば苦労はしないってのが世の常というもので。そのような施策が必要な時期には、どこも似たような事態に陥っているので、手を付ける対象自体が存在しなかったり、単純にコスト計算をしても自社でしっかりと人材を抱えていた方がはるかに安く済み、さらにさまざまな便益も得られていたというオチが付く次第。
さらに「未来に何らの希望も見いだせない」ってのは、特に若年層にはマイナスに作用する。心理的にも経済的にも、ね。このあたりの話、人員を単純にゲームのコマ的に扱うことへの弊害は以前【成果主義が労使問題、さらには現在のさまざまな社会問題のネックなのではという指摘】あたりでも触れた通り。成果主義の過剰信奉や年功序列制への過度なバッシングが、人材育成という企業にとって必要不可欠な要素を軽視させてしまった弊害が、思いっきり出ているわけだ。
企業「リストラして人件費削減しました!ウチえらいよね!」
~数年後~
企業「会社の中間年齢層がいない!業務のスキルや人脈後継するのがいない!若手は経験不足で致命的なミスしたり根性なくて会社から逃げたりする!これだから最近の若い奴は!!」
ってなるよねぇ......
— 愚真礼賛 (@gusinraisan) 2014, 10月 11
"経費削減"の名の下にリストラという形で人を簡単に切っちゃったりすると、従業員は「あぁ、うちの会社は守ってくれないんだ」となるので、自信の持てるスキルのある人間ほどさっさと離れてしまうし、そういうので離職率高くなると新人も「あ、簡単にやめていいんだ」と思っていなくなりやすい
— 愚真礼賛 (@gusinraisan) 2014, 10月 11
おまけに将来の中間年齢層を切っちゃうと、年齢層の断絶が起きちゃうので、取引先とかとの関係を継がせようとした時に、相手から若さで舐められやすい「若者」にすることになるからなぁ。 そういうのって、氷河期世代とかって形で潰して学んだことじゃなかったのだろうかね?
— 愚真礼賛 (@gusinraisan) 2014, 10月 11
@hanasakimasanao んでもって、不慣れ状態でやるからミスや失敗、報連相のミスなどで大失敗おこして(((( ;゚д゚))))アワワワワとなりかねない事が起きやすくなったりとかねぇ
— 愚真礼賛 (@gusinraisan) 2014, 10月 11
ちなみに対外折衝とか関係ねぇだろwww だから公務員ならリストラしてもいいだろw とか思われがちな公務員とかにしてみても、業務の法的責任の把握とか、言質の重要性とかってのは場数や実務経験の中での学習重ねてかないと失言しちゃったりして悲惨なこと起こすときもあるからねぇ。
— 愚真礼賛 (@gusinraisan) 2014, 10月 11
で、具体的な弊害の一端が解説されていたので覚え書きも兼ねて。この類の問題って、お金でぽんっと解決できる類のものではないのがやっかいなところ。さらに昨今の人員不足においては、少なからずそのお金ですら出していない雰囲気もある。要は人手が足りないという意見には、その内部に「これまでと同じような待遇、賃金で募集をしても新規応募者が来ない」「ちょっと条件良くしても状況に変化は無い」というものが結構あったりする。いくら条件を引き上げても来ない事例も多分にあるけれど。
そのような状況ってのは見方を変えると、これまでは半ば不当に安い賃金などの条件で雇用していただけという考え方もできる。周辺環境が改善されたので、そちらに人が移ったまでの話。需給の原則を思い返せば、それは理解できるはず。ワンオペ問題に端を発した、すき家の人員不足問題が良い例だよね。
お金は確かに多種多様なサービス、物品に置換できる、非常に有効なツール。ただ、それが万能では無いってことも合わせて知っておいた方が良い。お金で買えるものはいっぱいあるけれど、お金はあるにこしたことはないけれど、お金で買えないものもある。企業の場合は特に、ね。
そりゃ確かにお金が無ければ企業とて倒れてしまうけど。ウェイトのかけ方、天秤の使い方が問題だよ、ということ。
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