「英語の会見全文を掲載したよ」「全部全角やん......」「えっ」

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先日ノーベル平和賞を受賞したマララ嬢の受賞会見の全文が掲載ということで皆が注目した記事......ではあるんだけど、なんと全文が全角。読めないことは無いけれど、そして必要ならば各種ツールで自前にて半角に置換できなくはないけれど、読みにくいッたらありゃしない。というより英文の文面を全角で表記するということ自体に違和感を覚えなかったのかしら。

で、早速あちこちからツッコミが入り、そのお返事が「技術的なことがわかる人に対応可能か聞いてみます」。......んー。技術的な問題だったのか。現在では半角にて表記されているので、「技術的な」問題は解消したようだけど。

元々ウェブサイト上に記事を掲載する際、リンクのURLを書く時には直接リンクにしてリンク先がアクセス過多にならないような配慮のためだけとか、元々紙媒体としての新聞は縦書きで、縦書きのスタイルで英文を書く時には全角になるので、その原稿をそのまま移行したので全角になってしまうとか、複数の理由があるのだけど。この全文の全角表記は、ねえ......。やはり新聞に掲載されていた際には縦書きで、全角表記されていたのかな?


この辺の指摘を読むに、どうしても今の時点ではウェブ上の情報展開ってのはあくまでもオマケで、紙媒体の新聞のリソースを流用するだけって発想から抜けきってない感じがする。確かにその発想内での製作なら資源の有効活用ではあるのだけど、今回のように首を傾げる事態は続くんだろうな。あとは硬直化しすぎている命令系統の問題とかも頭に思い浮かぶ。


「全角めんどい読みづらい何とかすれ」っていう意見は今回が初めてでは無く、当然のように以前からあったわけで。結局このあたりを見るに、省リソースというか、ネット媒体には本腰を入れてないっぽいなあ、という雰囲気を覚えざるを得ない。あるいは「全角だと読みにくいよね」という発想に思い至らない、思い至ったとしてもその発想を状況改善に役立てることが出来ない体制上の問題とかね。

ちょっとした決断と変更で、結構良い方に動く話ではあるだけに、もったいないなあ、という気はする。そりゃ確かに全角を半角にしたところで「当たり前」になるだけで、読者の賛美の声があがったり、ページビュー数が増えたり、新聞の購読数が増えるとは思えないけど。でも、そういう配慮の積み重ねって、とても大切なんじゃないかな。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月13日 07:52に書いた記事です。

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