ちくわ農家の朝は早い。ちくわに穴が空いたらすぐに収穫しないと綺麗な穴が残らない。しかも穴が空くのは日も登らない早朝のみだというのだ。ちくわ農家のTさんは言う「もちろん、大変な仕事ですよ。でもやりがいも感じます。ちくわを美味しいって言ってくださるのが私たちの最上の喜びですからね。」
— さちゃ (@sa_tea) 2014, 10月 14
もしかすると何かのコピペの応用かもしれないけど、するりと読み終えた後で「......え?」と思わされた秀作だったのでチェック。もちろんちくわはかまぼことか笹かま同様に練り物の一種なので畑に植えられて育つ類のものではないし、樹にたわわに実るものでもない。さらにちくわの穴ってのは元々空いておらず成長していくうちに空間が出来ていくという類のものではない。
ちょいと昔に冗談話として、魚は刺身の状態で泳いでいると信じている人がいるという話があったけど、これも結局のところ身近にある物品の製造工程、働く人たちの様相を知らなければ、そのように信じ込んでしまうのも無理はない。誰にも教えてもらえず、教わる機会も無く、自分の目の前にある事実ばかりで情報を習得して学んでしまえば、それを基に推論立てるしかないからね。大人から見れば「何当たり前のことを」と思うかもしれない基本的な物事も、知らない人にとっては欠かせない情報に他ならない。今件ちくわ農家の話を読んで、ちくわの作り方を知らない人は真実だと信じ込んでしまうのだろうなあ、と思うと色々と複雑な気分になる。紀文のはんぺん。
ちなみにちくわの作り方はこんな感じ。
まぁ実のところちくわの作り方を知らなくても死ぬことは無いし、財産を失うことも無いんだろうけど、知っておいて損はないわな。
コメントする