土器の登場によって煮炊きが可能になって色んな物が食べられるようになり食料獲得にかけるコストが低下(変化)。この時間的余剰が文化の発達につながっていくとか、こういう話を中学校の歴史で話したら面白いのに。いつまでも「縄文土器=縄目の文様が特徴」とかだと面白くない。
— yamatosh (@yamatosh) 2014, 10月 14
本格的蓄積は弥生時代に入ってからという話もあるのだけど、縄文式土器と弥生式土器の違い(単なる飾り付けから、いわゆる機能美への進化)など、色々とこの辺りの時代の進化とかは興味深い話がある。で、土器登場の理由に限っても、単純に「模様が綺麗で特徴的だよね」て済む話では無く、土器を使って火を利用した調理ができるようになり、食せる食材の範囲がぐんとひろがり、食料調達コストが軽減し、時間の余裕が文化発展につながる、という話ではあるのだけど。......えーと、この辺の話って、今の歴史の授業では伝えてないの???
ちょいと検索しても【原始時代の十日町・「火焔の都」】とか【第18回 縄文鍋(小山センセイの縄文徒然草)】【縄文時代の京都(PDF)】とか結構出て来るし、簡単ではあるけれどこの周りの話は当方も......あー。そうか。当方も授業そのものではほとんど触れられず、自分で漫画系の歴史書籍で学んだんだ(笑)。
縄文時代周りも含めた文化黎明期周りはもともと諸説が入り乱れている部分があるのに加え、例の旧石器捏造事件で結構萎縮してしまった部分があるので難しいのかもしれないけど。話の連動やさまざまな背景を知っておくことで、頭の中で関連性同士が手を結んで記憶により深く刻まれるので、対受験用という点でもプラスになると思うのだけどな。「江戸しぐさ」なんてデタラメを学ぶより、一億倍もためになる。
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