記録に興味を持たせて意義を実感してもらうことの難しさ

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「艦これ」プレイヤーが数十万人単位(まぁ実働人数は百万人は超えているだろう)となり一定の需要が生じたことから、YouTubeにも数多くのリプレイ動画が掲載され、個人のブログやサイトにもいわゆる戦闘記録的なリプレイ記事をよく見かけるようになった。中には詳細なデータを揃え、本物の戦闘における詳細報告書のようなものを書きあげる、あるいは「描き」あげる人もいる。切り口が上手い、読ませ方を心得ている人の話だったりすると、非常にためになるし、それこそ架空戦記小説やその類の漫画を読んでいるような満足感を得ることができる。そして同時に「記録って大事だよなあ」という想いを再確認させてもらえるのだけど、指摘の通り「単なる自己満足では」という意見があるのも否めない。

まぁでもそれいっちゃうと、他のどんなゲームのリプレイ記事、記録記事も自己満足でしかないし、さらには実際の戦闘における戦闘報告書なり状況記録文献も同じなんだけどね。とにかく記録を残しておけば、後で幾らでも検証できる。また、さまざまな解説を加えて俯瞰的に物事を見通せるため、多くの人に知ってもらう機会が得られる。成り切り系の小説やらリプレイ記事、漫画は多分にその意味もある。当方は双方の意味で、この類のリプレイ記事、戦闘状況の報告レポート的なものは好き。書くのも好きなので、自分が今抱えている状況が改善すれば、手掛けたい物事のリストには入っている。

もっともこういう記事などで多くの人が興味関心を抱き、ハードルを越えることで、当然初心者が増えるわけなんだけど、それを忌み嫌う人もいなくはない。確率論が呈する通り、数が増えれば当然一定数のイレギュラー、トラブルメーカーも生じ得るからだ。ただ、それをもってして「面倒だ」というのは、一つの考えとして存在を否定はしないけど、あまり好きではない。新参入者を何の基準も無く排除することは、その世界そのものの衰退しか意味しないからね。

......ああ、この構図って、結局今の人材不足に代表される、労働市場の抱える問題と似ているんだ。ちょっと話はそれてしまうけれども。

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このページは、不破雷蔵が2014年10月17日 07:48に書いた記事です。

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