バイラルメディアを海老の天ぷらで再現しました pic.twitter.com/aZjKct6mML
— 大大大津 (@O2A1) 2014, 10月 7
海外で浸透しつつある「バイラルメディア」は、従来から存在しているいわゆる「ネタサイト」(NeatoramaやLikeCoolなどが良い例)のサイト側における独自コメント、コンテンツ部分を極力排除して更新に必要なリソースを極小化すると共に、各ソーシャルメディアへの公知拡散機能を追加しただけという、いわゆる「美味しい所取りサイトのさらに美味しい所取り版」的なもの。スマホの浸透によるつまみ食い文化が一般化する昨今においては需要にかなう存在ともいえるのだけど、ある意味コンテンツ創生という観点では毒になるのではないかな、という危惧もある。
で、これに類似する日本風の......というか自らがその立場を底上げして自己正当化するために「バイラルメディア」という海外風の仕組みの化けの皮を被った、日本風のバイラルメディアの中身を示したものがこの絵。描き手側が一部、まとめサイトとバイラルサイトをごっちゃにしている感はあるけれど、大体こんなもの。イメージ的にはさほど間違いでは無いという感。あ、アマゾンは厳密にはアマゾンアソシエイツね。
さらにここに「仲間内によるほとんどの意味のないコメント群」「トップビューを埋め尽くす大量のRSSを用いた相互リンク」「数か月、時には数年前のネタのリサイクル」が加わると、悪質系まとめサイトに早変わり。盗用という観点ではNaverまとめもほぼこれに匹敵するかな。
問題なのはこの類の「衣天」的な海老天を、検索側が「素晴らしい海老天だ」と評価してしまっていること。自サイトの記事のタイトルやら文節を検索にかけて、その記事そのものではなく、まとめサイトやNaverまとめの記事、しかも後者にいたってはまとめ記事の1パーツ部分の構成ページが上位表示された時の悲しさは、盗まれた自転車がオークションで売りに出されていたのを見つけた時ぐらいの心境ですらある。
どうにかならんもんかねえ、ホント。こんな状況だから、「Naverまとめやまとめサイトと、検索エンジンが裏で手を組んでいる、金を払っている」という噂まで出てくるんだよな。
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